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神戸・北野異人館「うろこの家」に「世相サンタ」現る 隠れキャラも?

「引っ張らないでよ…あっ見えちゃった」、今年の「世相サンタ」の隠れキャラには暴言の元議員も?

「引っ張らないでよ…あっ見えちゃった」、今年の「世相サンタ」の隠れキャラには暴言の元議員も?

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 神戸北野異人館「うろこの家」(神戸市中央区北野町2)の屋根に11月21日、今年の世相を反映したサンタクロース「世相サンタ」がお目見えした。

今年の「世相サンタ」

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 同館の冬の風物詩となっている「世相サンタ」。2004年、屋根をよじ登るサンタクロースを飾ったことから始まり、2009年からは1年を振り返るハッピーニュースや話題の人物を表現するサンタクロースを設けている。昨年のメインはリオ五輪で話題になった安倍晋三首相のマリオが有力候補だったが、米大統領選挙の結果を考慮し、急きょトランプ大統領が人気ゲーム「ポケモンGO」で遊ぶ設定に。その様子は多くのメディアで取り上げられ、話題を呼んだ。

 今年のメインとなったのは上野動物園で6月12日に生まれたジャイアントパンダの香香(シャンシャン)の成長を測るサンタ。よく見ると実際に使われているメジャーに合わせ裏面が黄色になっている。いたずら好きのシャンシャンがサンタの帽子を引っ張り、サンタの頭皮がチラリ。これは今年話題になった元国会議員の暴言を示唆しているという。

 今年は特に若者の活躍が目立ったとして、ペットボトルを入れた青いカバンを横に置き正座する中学3年生のプロ棋士・藤井聡太四段らも登場。100メートル走の公認記録で日本人史上初の9秒台となる9秒98を記録した桐生祥秀選手は「998」と表示された電光掲示板をアピール、同館をよじ登る米在住の女子クライミング・白石阿島選手は母が和柄でクライミングパンツを手作りしていることにちなみクリスマス柄を着用、卓球の張本智和選手と平野美宇選手はラケットを持ったポーズで屋根に座っている。

 今年1月1日に神戸港が開港150周年を迎えたことを記念して神戸港を表現した展示も。モノクロになっている右半分が150年前の過去、カラーになっている左半分が現在の神戸港を表している。

 同館の庭にあるカフェ「うろこの家ガーデンハウス」前には、「BE KOBE」の文字を持つ「顔出しサンタ」ならぬ「目出しサンタ」も今年初めて設置。世相サンタを背景に記念撮影もでき、新しいフォトスポットとして用意された。

 異人館うろこの家グループ企画・広報ディレクターの崎原朝香さんは「『若人の成長に目を細めるサンタクロース』と題した今年の世相サンタは活躍・成長する若者たちを象徴するものになった。毎年、子どもたちには世相サンタの内容が若干難しいものになっていたが、今年はパンダの赤ちゃんも来てくれたので親しみやすいのでは」と話す。

 展示は12月25日まで。

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