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神戸の震災写真展で「ブルームワークス」ライブ 震災の「記憶のバトン」を歌でつなぐ

防災大学院生でボイスパーカッション担当のKAZZさんと防災士でボーカル&ギター担当の石田裕之さんによる音楽ユニット「Bloom Works(ブルームワークス)」

防災大学院生でボイスパーカッション担当のKAZZさんと防災士でボーカル&ギター担当の石田裕之さんによる音楽ユニット「Bloom Works(ブルームワークス)」

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 神戸・元町商店街4丁目にある「こうべまちづくり会館」(神戸市中央区元町通4)地下ギャラリーで1月13日、防災大学院生と防災士による異色の音楽ユニット「Bloom Works(ブルームワークス)」のライブが開催された。共催は「阪神・淡路大震災~1.17×23rdの集い~『特別写真展』」。

「Bloom Works(ブルームワークス)」

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 「震災の記憶のバトンを歌でつなぐ Bloom Works LIVE 『PASS THE BATON』」と題して行われた同ライブ。同ユニットは岩手県釜石市・大槌町、熊本県・益城町、中越地震など被災地の写真が展示された会場で、来場者150人に向けてオリジナル楽曲「プロムナード」など5曲を披露し音楽によるメッセージを届けた。

 昨年8月26日、人と防災未来センターで行われた「HAT減災 サマー・フェス」で結成した男性2人組の同ユニットは、同10月14日には同施設内「MARIN」での初ワンマンを成功させた。「絶対にまた笑顔で会いましょう」を合言葉に、笑顔を咲かせる(Bloom)研究(Works)に挑む。

 防災大学院生でボイスパーカッション担当のKAZZさんは、ボーカルグループ「Baby Boo(ベイビー・ブー)」(1996年~2004年)、アカペラグループ「Permanent Fish(パーマネントフィッシュ)」(2005年~2017年)のリーダーとして、日本のアカペラ音楽シーンで活躍してきた。阪神・淡路大震災で自らも被災したことで、全国の学校で防災の大切さを発信するほか、語り部として講演も行っている。

 防災士(日本防災士会所属)・ひょうご防災リーダーでボーカル&ギター担当のシンガー・ソングライター石田裕之さん。音楽活動と並行して、被災地支援、防災啓発、環境保護、大学の地域学講師、エコピープルなどさまざまな活動を継続し、全国に向け歌を介してメッセージを伝えているという。

 神戸で活動を続けながら交わることのなかった2人だったが、運命的な出会いがあり意気投合。「新しい音楽シーンを切りひらいていく」と意気込む。

 石田さんは「震災写真展に多くの方が来てくださり、歌を皆さんと一緒に楽しめた。これが僕たちにできる震災の記憶のバトンを歌でつなぐという『音楽の力』だと思っている」と話す。

 同ユニットは、2月24日(14時~、前売り=3,000円、当日=3,500円、1ドリンク代別途必要)のライブハウス「CASHBOX」(二宮町4、TEL 078-272-1667)でのライブを皮切りに全国ツアーを行う予定。

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