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神戸で日本人ワイン醸造家が作った「大理石のワイン」試飲会 日本初上陸

「カンティーナ大木」代表でAIS認定ソムリエの大木和子さん(左)とソプラノ歌手で「木馬」店長の深川和美さん(右)

「カンティーナ大木」代表でAIS認定ソムリエの大木和子さん(左)とソプラノ歌手で「木馬」店長の深川和美さん(右)

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 神戸・トアロードにある老舗ジャズ喫茶「Mokuba's Tavern(木馬)」(神戸市中央区北長狭通3、TEL 078-391-2505)で1月31日、日本人ワイン醸造家が作った日本初上陸のマルモルシリーズ(通称=大理石のワイン)試飲会が行われる。

マルモルシリーズ(通称=大理石のワイン)

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 イタリア・トスカーナ地方にあるカッラーラでBiologico(有機栽培)の認定を受けたワインを醸造しているAIS認定ソムリエ・大木和子さん(「カンティーナ大木」代表)が手掛けるマルモルシリーズ。

 2月1日からの国内販売開始に先駆けて試飲する機会を設け、現在帰国中の大木さんによるトークショーとワイン講座を現地の映像を交えて行う。大木さんは2013年、テレビ東京系列のテレビ番組「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」でも紹介されている。

 2001年、彫刻家だった夫・大木達美さんに先立たれた大木さん。夫が残した財産を形ある物で残したいという思いから、2004年に世界屈指の大理石の産地でもあるイタリア北部に位置するカッラーラの丘にある7000坪の土地付きの廃虚を購入し、たった一人で民宿「B&B Galleria Ars Apua」を営んでいた。茨(いばら)に覆われていた土地を整備していた際、何年も手入れしていないブドウ畑を発見。秋には実を付けるそのブドウで毎年ワイン作りに挑戦したが、ワインと呼べるものにはならなかった。

 質の高いブドウ作り・ワイン作りを目指すには、既存のブドウでは古く弱り過ぎていると考えた大木さん。2010年に古いブドウは全て切り落とし、新しいブドウの苗2000本に植え替えた。2015年、大木さんの努力で「5年の樹齢とは思えない」と専門家に言われるほどポテンシャルの高いワインが誕生した。

 同シリーズは、赤=「Marmor Anima(マルモル アニマ)」、白=「Marmor Lacrima(マルモル ラクリマ)」。ラテン語で「マルモル=大理石」「アニマ=魂」「ラクリマ=涙」を意味し、通称「大理石のワイン」と呼ぶ。ラベルのデザインは亡き夫の遺作「ピープル」を使っている。注文はメールかFAXで受け付ける。

 日本初となる試飲会の発起人は、神戸を拠点に活動するソプラノ歌手で「木馬」店長の深川和美さん。大木さんの経営する民宿のオープニングで開かれたコンサートに深川さんが出演してから交流が続いており、「大木さんのワインに対する思いを直接伝える機会を作りたい」と企画した。

 大木さんは「ただ発送するのではなく、いろんな思いが詰まったワインを直接日本の皆さんにお届けする機会をいただきとてもうれしい。これまでの波乱万丈な道のりとワインへの熱い思いを帰国中の試飲会でお話したい」と話す。

 大木さんの帰国中、2月16日(19時~)、同18日(12時~)に、京都・先斗町のイタリアンレストラン「Italiana sagra(イタリアーナ サグラ)」でも試飲会を予定する。

 開催時間は、昼の部=14時~(3,500円)、夜の部=19時~(食事付き、4,500円)。以上、3種類のワインとアンティパスト代含む。定員は各回20人(先着順)。問い合わせ・申し込みは「木馬」まで。

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