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神戸のホテルで「播磨フェア」 希少なブランド牛「播州牛」、初提供

右から、「鉄板焼『心』」統括料理長の木下学さん、「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」総料理長の田中耕太郎さん、「レストラン『ル・クール神戸』」シェフ・ド・キュイジーヌの大山圭介さん

右から、「鉄板焼『心』」統括料理長の木下学さん、「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」総料理長の田中耕太郎さん、「レストラン『ル・クール神戸』」シェフ・ド・キュイジーヌの大山圭介さん

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 神戸港近くのホテル「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」(神戸市中央区波止場町、TEL 078-371-1111)で3月1日、「兵庫のテロワール~五国の味めぐり~播磨フェア」が始まった。

播磨の産地に訪れた田中耕太郎総料理長(右)

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 兵庫県の南西部に位置し、加古川、夢前川、揖保川などが流れる播磨平野と海産物が豊富な播磨灘を有する五国の中で広い播磨。今回のフェアでは、播磨地方の厳選食材を主役にしたランチ・ディナーの特別メニューを同ホテル内「レストラン『ル・クール神戸』」と「鉄板焼『心』」で提供する。

 同ホテル総料理長の田中耕太郎さんが足を運び選んだ食材は、希少価値の高いブランド牛「播州(ばんしゅう)牛」、「地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で優秀賞に輝いた「播州百日どり」、脂が乗った肉厚の身が特徴で「トロサバ」とも呼ばれる「ぼうぜ鯖(さば)」など。

 「4等級以上で月齢28カ月以上」と松阪牛や米沢牛に並ぶ厳しい条件が課されている播州牛は、「見事な霜降り」が特徴。「日本有数の伝統的な銘柄牛肉に匹敵するほどの味わい」といわれているが、出荷頭数が1カ月に10頭前後でブランドとしての知名度は低い。高度な肥育技術で高品質の播州牛を提供し続けている生産者の努力に感銘を受けた同ホテルのシェフと「おいしさを多くの人に知ってもらい、地元に食べに来てほしい」という生産者の思いが一致し、初めて供給が実現した。

 独自のそうめんブランドを展開する「播磨喜水(きっすい)」の手延べ麺、色白でもちもちした食感が特徴の「姫路れんこん」、100%無添加の「ひまわり油」などにも注目。播磨産食材の多彩な活用方法を考え産地振興につなげようと同ホテル内「レストラン『ル・クール神戸』」と「鉄板焼『心』」、同ホテル直営「スイーツ&ベーカリー『ル・パン神戸北野』」のパティシエがタッグを組み、コース料理のアミューズからデザートまでのメニューを考案した。

 ル・クール神戸で提供するメニューは、「ぼうぜ鯖のベニエと御津のにんじんのマリネ ひまわり油のシャーベットと共に」「播州牛ロース肉のグリエと勘兵衛れんこんのデクリネゾン わさび風味のマデラソース」など6品のフェアディナー(1万3,000円)とメイン料理を選ぶフェアランチ(メイン1品3,800円、2品5,000円)。心では「播州牛フィレ100グラムと焼き野菜」など7品のフェアディナー(1万3,000円)と「室津漁港直送アサリの餡(あん)かけ 桜仕立て 鰆の播磨喜水包み焼き」など6品のフェアランチ(4,900円)を提供する。

 ル・クール神戸でディナーを注文した客にはパティシエ特製デザートのワゴンサービス「グラン・デセール」を提供。地元兵庫の地産地消食材を取り入れたデザートをスタッフが目の前で切り分け、好きなだけ食べることができる。

 田中総料理長は「播磨の産地を訪れた際、生産者の皆さんからこれまでの苦労を聞き、その熱い思いを受け取った。当ホテルでは微力ながらも料理を通して地元兵庫県の生産者を精いっぱい応援していきたい」と話す。

 同ホテルが開業した2008年11月から「地元の食材でおもてなし」をコンセプトに行っている同フェア。1年を5シーズンに分け、総料理長自らが地元・兵庫県5つの地方「摂津」「淡路」「丹波」「但馬」「播磨」を巡って食材を探す地産地消のグルメフェアとして開いている。

 4月30日まで。

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