神戸で「シンサイミライノハナ」-市民のメッセージを花びらの形のカードに

「シンサイミライノハナ」を手に微笑む、西川さん、萩原さんら実行委員会メンバー

「シンサイミライノハナ」を手に微笑む、西川さん、萩原さんら実行委員会メンバー

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 「神戸震災復興記念公園」(神戸市中央区浜辺通)や「東遊園地公園」(加納町6)などで1月15日~17日、「シンサイミライノハナプロジェクト」が開催される。三宮・元町エリアを中心に2万本の「シンサイミライノハナ」を展示する。

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 同プロジェクトは代表の西川亮さん、萩原盛之さんら実行委員会メンバー約30人が主催するもの。参加者は、花びらの形をした10センチほどのメッセージカードに「ワタシにとっての震災とは」を記入、その後メンバーがカード5枚を組み合わせ花の形に仕上げ三宮・元町エリアを中心に展示。花びらの黄色は「未来への希望をイメージした色」(萩原さん)で、メッセージは10万枚を目標に集める。

 「震災から丸15年を迎える1月に震災を知らない世代の方にも震災について考え、いろいろな人と共有する機会を作りたいと思った」(西川さん)と始まった同プロジェクト。震災関連事業に携わり、「プロジェクトを進めていく上で初めて知る『震災』があった。資料に載らないことも残していきたい。事実を後世に伝えたり、考えたりすることはこれからの神戸の未来に必要だと思う」とも。

 昨年12月にはホームズスタジアム(兵庫区)前でメッセージカードを事前配布、3万5千枚を配った。今月12日~14日の11時~14時は、神戸国際会館(中央区御幸通8)の階段広場でメッセージカードを配るイベントも予定。15日~17日は、追悼行事がある東遊園地公園や周辺店舗などでも配布、メッセージを書いてもらいその場で飾る。

 萩原さんは「遺族の方から『応援しているので、ずっと続けていってほしい』という声もいただいた。始まったときは一つの小さな点だったが、どんどん仲間の数が増えて波紋が広がるように大きな輪になった。このまま世界レベルまで広げていきたい」と萩原さん。西川さんは「今後も毎年続けていきたい。もし世界のどこかで地震が起こったとき、金銭だけの寄付ではなく日本からのメッセージを届けられるような活動をして、神戸のこれからの街づくりに関わっていきたい」とそれぞれ抱負を語る。

 神戸震災復興記念公園の展示は17日のみ。展示時間は11時~18時。

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