老舗お好み焼き店が四代目にバトンタッチ-60年の味を守り続ける

60年間続く生地とソースのお好み焼き

60年間続く生地とソースのお好み焼き

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 三宮駅前の老舗お好み焼き店「まつば」(神戸市中央区北長狭通1、TEL 078-331-0776)が創業60周年を迎えた。節目となった今年の9月に櫻井貴治さん(30)が四代目店主となり、15坪の店舗内の改装も完了した。

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 「まつば」は60年前に平屋の店舗から営業を開始。昭和40年代後半の駅前再開発時には小規模ビルとして建て替えた。バブル景気から阪神大震災へと、戦後の神戸の歴史と歩調を合わせ親子4代にわたり営業を続けている。

 創業時からの生地である「粉」の配合や、オリジナルソースを一切変えず、麺に水やダシをかけずに時間をかけて炒める独特の調理方法など、初代からの教えを守り続けている。

 「父親である先代の腕にはまだ追いつかないが、味は守り続ける」と同店店主。三宮駅前という立地から会社帰りの客が多いが、その業界ごとに注文に傾向があるという。「常連さんの顔を見るとだいたいの注文は予想が付く。その中でも、アパレル業界は『トン平(和風)』、不動産業界は『ねぎ焼き』の比率が高い気がする(笑)。それぞれの社内での口コミで広がったのかも」とも語る。 

 四代目に代替わりし、オリジナルTシャツも制作。守るべき伝統とメニューの進化に意欲を燃やす。伝統のぶた玉(700円)や常連に人気のカレーそば(700円)など豊富なメニューを取りそろえる。営業時間は17時~24時。日曜定休(祝日前は営業)。

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