隠された暗号やアイテムを頼りに謎を解き、参加者自身が閉鎖された空間から脱出を図るゲームイベント「神戸リアル脱出ゲーム～ある幽霊船からの脱出～」が4月29日から、神戸ポートピアホテル（神戸市中央区港島中町6）で開催される。

　フリーペーパー発行、イベント・広告制作などを手掛ける「SCRAP（スクラップ）」（京都市中京区）が企画・制作する同イベントは、2004年に発表されたインターネットの無料ゲーム「クリムゾンルーム」を発端に爆発的に広まった「脱出ゲーム」のフォーマットを、そのまま現実世界に移し替えた体験型エンターテインメント。神戸では昨年4月に初めて開催し、約2700人が参加。2回目となる今回は約3000人の参加を見込む。

　2007年に京都の古い住宅を改装した商業施設で初開催された同ゲームは、その後、回を重ねて徐々に成長。日本の複数の都市のさまざまな会場や海外でも開催されている。難易度の高さも魅力の一つで、各イベントでの脱出成功率は10％ほど。テーマは「月面基地からの脱出」「マッド博士の異常な遺言状」「謎の部屋からの脱出」などのバリエーションがある。

　今回のキャッチコピーは「この船から生きて帰った者は、いない」。幽霊船に隠された船長の思い、幽霊船にまつわる物語を体感しながら脱出を目指す。

　同社ディレクターの藤田珠美さんは「このゲームはぼんやりしていては何も進まない。ゲームがスタートした後、自分が何をし、どう行動するかにあなたの命運がかかっている。あなただけのストーリーをあなた自身の決断で体感していただければ」と話す。「少年探偵団や魔法使いに憧れた人、テレビやゲームをプレーするだけでなく、自分自身で冒険したいと思う人に参加していただきたい」とも。

　開催時間は、4月29日＝14時～・16時30分～・19時～、30日・5月3日＝11時30分～・14時～・16時30分～・19時～。所要時間は約90分。入場料は、前売り＝2,700円、当日＝3,300円（前売り券が完売した場合は販売なし）。問い合わせは神戸ポートピアホールイベント係（TEL 078-302-1117）まで。