神戸市総合児童センター「こべっこランド」(神戸市中央区東川崎町1)で「父の日」の6月17日、「こうべイクメンサーカス」が開催された。主催は「こうべイクメン大賞」実行委員会。
「スイング・ジャズ・クルーズ」と「こうべイクメンジャー」のメンバーら
「3年でイクメンが当たり前の社会」を目標に2010年に始まった同賞。1年目はエピソードを集め、2年目はワークショップを開催。今回はその集大成として、これまでの取り組みをシェアし広めるグランドフィナーレとして開催。当日は、来場した家族連れなど約1000人を、ピエロに扮(ふん)したスタッフらが出迎えた。
同実行委員会が考える「こうべイクメン」とは、育児は地域社会で行うものであるという考えから、父親に限らず、祖父、近所の八百屋など、子育てに関わる全ての男性を表しているという。
この日、「サーカス小屋」と名付けられた研修室では、マジック講座、こま回しや楽器作り体験、幼児向け知育アプリを使ったワークショップ、リサイクルアート展示など、親子で楽しむイベントを開いた。
「ピエロ広場」と名付けられたホールでは「こうべイクメン」認定式のほか、ハナムラチカヒロさんがプロデュースした「エボックという名のピエロ」の物語に沿って、ランニング専用ベビーカー体験「ベビラン」、大学生が運営するジャズバンド「スイング・ジャズ・クルーズ」と同実行委員長の藤井淳史さんをはじめとする「こうべイクメン」で結成されたバンド「こうべイクメンジャー」によるコラボ演奏などを展開。スペシャルゲストとして、神戸を中心に活動するバンド「ワタナベフラワー」と「KOBE de 清盛 2012」のPRキャラバン隊「神戸・清盛隊」の棟梁(とうりょう)・清盛と宗盛が登場し、会場をさらに盛り上げた。
会場には、全国から寄せられた100通以上の「イクメンエピソード」をミニTシャツにプリントして展示。矢田立郎神戸市長や井戸敏三兵庫県知事などのほか、一児の父でもあるワタナベフラワーのボーカル・クマガイタツロウさんの「人の歯が生えたくらいで涙が出るとは思っていませんでした」などのエピソードが紹介された。