朝日ビル(神戸市中央区浪花町)1階ピロティで11月11日、神戸の街をツイードスタイルでウオーキングやサイクリングをして楽しむ「ツイード・ウォーク&ライド神戸 2012」が開催された。主催は自転車のマナーアップを推進する「エシカル・サイクル・オーガニゼーション」。
昨年、「近代洋服発祥の地」神戸から全国のテーラードスタイル好きな人を募り、洋服での地域活性化を図ることを目的に発足した「神戸ブランメル倶楽部」。同倶楽部では、ファッショニスタの間で高まる自転車人気を受けてファッション・ウオーク・サイクリングを融合した都市型イベントとして今回初めて企画した。英・チャールズ皇太子が提唱する羊毛業界の環境保護プロジェクト「ザ キャンペーン フォア ウール」の一環でもあり、ザ・ウールマーク・カンパニーが共催。参加賞として、スポーツウール素材のオリジナルサイクリングジャージーが進呈された。
当日は、あいにくの雨にもかかわらず、こだわりの自転車とツイードスタイルで身を固めた人など延べ250人が来場。メーン会場では、神戸のテーラーやセレクトショップなどによる今秋の「ツイード・ウォーク&ライド」スタイルを展示。英折り畳み自転車「BROMPTON JUNCTION KOBE」、神戸のフレームビルダー「Bellatte」、高級自転車ブランド「180 Degree」による自転車展示も行われた。
会場で行われたトークショーでは、「J SPORTS」自転車実況で知られるDJのサッシャさんと、自転車プロチーム「宇都宮ブリッツェン」監督の栗村修さん、鉄道ファンで自ら輪行で旅をするというタレントの斎藤雪乃さんが登場。今年の「ツール・ド・フランス」やオリンピックなどで活躍したブラッドリー・ウィギンス(英、チームスカイ)にちなみ、イギリスと日本の自転車事情やレース界の動向など、笑いを交えてトークし会場を盛り上げた。
栗村さんは「ツイードを初めて着たが、身が引き締まる感じがする。身だしなみに気をつけると内面も変わる。今後も着こなしたいという欲求が生まれた」と笑顔で話す。「ロードレース後の(移動など)アフタースタイルにもこだわり、強いだけでなく、かっこいいチームを目指す」とも。