11月25日、「第2回神戸マラソン」が開催され、1万9103人の市民ランナーが神戸の街を駆け抜けた。

残り約10キロ地点で応援する「神戸・清盛隊（左から重盛、清盛、敦盛、宗盛）」

　「感謝と友情」をテーマに、国内外に阪神・淡路大震災の経験教訓を発信することを目的に昨年から開催する同大会。「市街地」「復興」「海岸」「下町」「眺望』の5つのエリアで構成されたコースの沿道では約55万7500人が声援を送った。

　秋晴れとなった大会当日。スタートした9時ごろの気温は11.5度、湿度47％、風速0.1メートル。コースは、神戸市役所前をスタートし、明石海峡大橋（県立舞子公園付近）を折り返し、ポートアイランド（市民広場付近）をフィニッシュとするフルマラソン（42.195キロ）と、神戸市役所前をスタートし須磨浦公園をフィニッシュとするクオーターマラソン（10.6キロ）の2種目。

　スタート地点には、仮装したランナーや背中に思いを込めたメッセージを書いたランナーなども見受けられ、「完走後プロポーズします！！」と背中にメッセージを付けた男性は「無事にゴールして一緒に走った彼女に必ずプロポーズします」と笑顔で話し、ウエディング姿の女性と共にスタートした。残り約10キロ地点の「KOBE de 清盛2012」大輪田泊会場「歴史館」（神戸市兵庫区）前では、PRキャラバン隊「神戸・清盛隊」も沿道で応援。「たくさんの走っておられる方が、わしらの応援に反応してくださった。力を与えるはずが、たくさんの力を頂いた」と話していた。

　フルマラソンで優勝したのは、序盤から独走し2時間21分13秒でゴールしたトヨタ自動車の高橋謙介さん（34）。女子の部は、2時間39分52秒を記録したノーリツの大内唯衣さん（24）。いずれも大会新記録で初優勝。「神戸マラソンへ、せっかくお越しいただくので、参加者の完走率を高めるため7時間を制限時間とした」という同大会の完走率は97.7％と昨年とほぼ同じ結果となった。

　23日・24日に「神戸国際展示場1～3号館」（中央区港島中町6）で開催された「神戸マラソンEXPO2012」では、ゲストとして参加した有森裕子さん、高橋尚子さんによるトークイベントなどを展開。会場には約3万1500人が足を運んだ。