阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し復興を願う「神戸ルミナリエ」の開幕を前に、ハンディキャップを持つ人と介護・付き添い者を対象とした「ハートフルデー」が12月4日、東遊園地(神戸市中央区加納町6)で開催された。
ハンディキャップを持つ人に「混雑を避けゆっくりと神戸ルミナリエを鑑賞してほしい」と1999年から開かれている同イベント。今年は、昨年より800人多い1万4800人(うち車いす3800台)が来場。会場のアナウンスは舞台上での手話とプロジェクターで投影された文字で紹介された。
2001年より、ネスレ日本グループが毎年協賛し、今年も社員とその家族ら80人以上がボランティアとして参加。来場者に温かいコーヒーやチョコレートなどの自社製品を振る舞った。
点灯セレモニーには、主催者代表の矢田立郎市長、協賛社代表の石橋昌文さん、来場者代表の栗原恒治さん、高橋かずみさん、岩瀬恭一さんが登壇。5人がスイッチを押すと「光の到達点」と題した全長149メートル、最高部24メートルの「スパッリエーラ」が点灯し、来場者から歓声が上がった。
石橋さんは「ネスレは、日本でビジネスを開始してから来年で創業100周年を迎え、うち90年以上を神戸の地に本社を置いて展開してきた。だからこそ、なんとか復興のお手伝いをしたいと1995年の開始以来、都市の復興と市民の希望を象徴する神戸の風物詩・神戸ルミナリエを応援させていただいている」と話す。
今年で18回目となる神戸ルミナリエの開催期間は今月6日~17日。点灯時間は、月曜~木曜=18時ごろ~21時、金曜=18時ごろ~22時、土曜=17時ごろ~22時、日曜=17時ごろ~21時30分。作品テーマを「光の絆」とし、イタリアのアートディレクター・ヴァレリオ・フェスティさんと神戸市在住の作品プロデューサー・今岡寛和さんが手掛けた。