阪神三宮駅西改札口で3月20日、同駅改良工事完了の除幕式が行われた。
阪神電鉄は、国・兵庫県・神戸市の補助を得て、同駅施設の利用円滑化と交通結節機能の高度化を図るため、2007年度から大規模な改良工事を実施。昨年3月には東改札口の新設工事が完了し供用を開始し、6月には姫路方面からの列車から大阪難波・奈良方面行き列車への乗り継ぎの利便性を図るため下り線と折り返し線ホームの切り替えを行った。
併せて、西改札口の改築、ホームの拡張、エレベーターの新設によるバリアフリー化などの工事も行い、1933(昭和8)年建設当時の姿を保っていた同駅は近代的な雰囲気に様変わり。ホームには、同駅の歴史を記したメモリアルコーナーも新設する。
改良工事の完了に合わせて西改札口内駅ナカ施設「スクラ三宮」も開業。「フレッシュベーカリー神戸屋」「Mother Moon Deli(マザームーンデリ)」「a・la・campagne(ア・ラ・カンパーニュ)」「三宮一貫楼」「おかずや豆平」「アイビーショップ one-up」の6店舗がオープンした。
除幕式には、近畿運輸局の大黒伊勢夫局長、井戸敏三兵庫県知事、矢田立郎神戸市長、阪神電鉄の藤原崇起社長、神戸高速鉄道の嶋井敬司社長が登壇。ファンファーレと同時に除幕が行われ改札前の植栽柱がお披露目された。
徳久信幸駅長は「大阪難波・奈良方面、伊勢志摩方面の阪神電車の玄関口としてふさわしい駅になった。商業施設もあるので、電車の乗り降りだけでなく三宮を楽しんでいただきたい」と話す。