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阪神・淡路大震災から丸19年-神戸市内各地で関連イベント

ダンボールを使った避難スペース作りをする参加者

ダンボールを使った避難スペース作りをする参加者

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 阪神・淡路大震災から丸19年となる1月17日、神戸市内各地で震災関連のイベントが開催された。

18日に行われた黒田征太郎さんと石田裕之さんによる絵話教室の様子

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 震災が起こった5時46分、東遊園地公園(神戸市中央区加納町6)で開催された「阪神淡路大震災1.17のつどい」では黙とうがささげられ、「慰霊と復興のモニュメント」周辺の献花所で遺族や市長らが追悼のあいさつと献花を行った。

 「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(脇浜海岸通1)東館1階では、市民による「詩の朗読と音楽の夕べ~ 1.17から3.11へ、語り継ぐ『明日への記憶』~」を行い、なぎさ公園内「交流ひろば」で開催された「ひょうご安全の日のつどい」では、減災グッズを展示紹介する「0次の備え 減災グッズ展示・体験コーナー」を設けた。「みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)」(小野浜町)では、同運営会議主催の「炊き出し訓練&コンサート」が開かれ震災を知らない世代の学生らも参加。震災を思い起こしながら緊急時の避難路などを歩き、風化しがちな防災意識を新たにするとともに、震災の経験と教訓を次世代に伝える「1.17ひょうごメモリアルウォーク」なども行われ多くの人が参加した。

 戦災・震災を乗り越えてきた旧二葉小学校の校舎を活用した神戸市立地域人材支援センター(長田区)では「1.17 やさしさ忘れないで in ふたば」と題し、2日間にわたり「1泊避難所体験&防災訓練」とイラストレーターの黒田征太郎さんとシンガー・ソングライターの石田裕之さんによる絵話教室「まなざし~震災へ・未来へ」(18日)を開催。段ボールを使った避難スペース作りや炊き出し、慰問ライブ、防災の知恵習得など、延べ82人が体験。同センターに宿泊をした子どもたちは「夜は暗くて怖かったが、段ボールでも寝ることができた」と話していた。同センター指定管理者NPO法人「ふたば」職員の山住勝利さんは「子どもたちが知らない19年前の震災に彼ら自身が目を向け何かを学び取るにはプレイフルな(物事に対してワクワクドキドキする)場が合っていると実感した」と話す。

 現在、同センターでは記憶を後世に残す取り組みとして「震災アーカイブ=『被災の語り歌』」プログラムを展開しており、阪神・淡路大震災の被災について語った歌(歌詞のみでも可能)を募集中。石田さんがアレンジまたは曲をつけて「今に生きる震災の記憶」として歌う。詳細はホームページで確認できる。

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