システム開発を手掛ける神戸デジタル・ラボ(神戸市中央区江戸町)で2月23日、韓国で開催されたハッキングコンテストのオンライン予選「CODEGATE2014」に挑戦する「ハッキング勉強会」が開かれた。
「CODEGATE」は、セキュリティー大国と呼ばれるアメリカやロシアなど、世界中の情報セキュリティーを専門とするエンジニアが参加するイベント。わざと脆弱(ぜいじゃく)性のあるウェブサイトやプログラムを公開し、制限時間30時間のうちでハッキングする時間や技術を競うもの。問題を解いてポイントを取得し、獲得ポイントの高いチームが優勝する。
この日、同社に集まったのは関西を中心に活躍するエンジニアら約10人。北海道や鳥取とも遠隔で情報をつなぎ、約20人のチームで問題に挑んだ。
チームを主宰する同社のマシス・ザッカリーさんは「日本全国のセキュリティーレベルは他国と比べてまだまだ低い。優勝を狙うというよりは、メンバーで集まって楽しみながらスキルアップできれば」と話す。「政府も日本のセキュリティー専門家やホワイトハッカーが少ないことを懸念し、育成を応援している。最近ではレベルも上がり、セキュリティーに関するエンジニアの数も増えている」とも。
情報セキュリティーサービス「Proactive Defense(プロアクティブ ディフェンス)」を扱う同社。日々進化するハッカーに対抗するべく独自のノウハウと最新の攻撃方法を追及、ツールと手作業による診断を提供している。