シンガー・ソングライターあがた森魚さんのライブが3月1日、横尾忠則現代美術館（神戸市灘区）オープンスタジオで開かれた。

突撃洋服店・安田美仁子社長とスタジオミニ・安井麻人社長

　1977（昭和52）年に公開された、あがたさんが監督を務める映画「僕は天使ぢゃないよ」に横尾さんが出演したことがきっかけで交友関係が始まったという2人。現在、同館で企画展「横尾忠則の『昭和NIPPON』」が開催されており、その一環でライブが開かれた。

　音楽家の安井麻人さんが代表を務める「スタジオミニ」（中央区山本通2）が企画を担当し、「ステージに古着を飾ったら」という横尾さんのアドバイスで、神戸に1985（昭和60）年から店を構える古着・雑貨店「突撃洋服店」（元町通1）が演出を担当。同店は、これまでも個性的なファッションショーなどを手掛けている。

　色とりどりの古着が敷き詰められたステージに登場したあがたさん。当日は立ち見が出るほど満席となった会場で約90分間のライブパフォーマンスを繰り広げた。

　同店の安田美仁子社長は「古着をどう見せるかにこだわり、古着表現の可能性を追求することに挑戦した。時代を経てきた古着はそれぞれ色・柄・素材が異なり存在感を放っている。それぞれの時代を感じさせる服が連なり、『混沌（こんとん）と継続』そして横尾さんとあがたさんが見てこられた昭和を古着のコラージュで表現した」と話す。

　開館時間は10時～18時（金曜・土曜は20時まで）。月曜休館。入館料は、一般＝700円、大学生＝550円、高校生・65歳以上＝350円、中学生以下無料。企画展は今月30日まで。