ホテルオークラ神戸(神戸市中央区波止場町)は現在、メーンロビーに「仙台七夕飾り」を設置している。
例年七夕の時期に、館内に七夕飾りを設置する同ホテル。3年前からは東日本大震災からの復興への願いを込めて、仙台で有名な「仙台七夕」の飾りを設置している。仙台では伊達政宗が七夕を奨励したともいわれ、吹き流しやさまざまな飾り物をあしらった独特の七夕飾りが特徴的だ。
13日午前中に行われた設置作業で、大きさ約3メートルと約1.2メートルの大小の吹き流し6台を設置。ささ飾りも一緒に設置し、利用客に願い事や被災地復興に向けたメッセージの記入を呼び掛ける。短冊は設置期間終了後、仙台大崎八幡宮(はちまんぐう)へ奉納する予定。昨年は1666枚の短冊を奉納した。
同ホテル企画広報課の船越洋子さんは「年々復興への意識が薄れているのではないかと感じるが、この取り組みを続けることで『震災を忘れないでほしい』という願いを込めた。仙台七夕飾りを設置することで、季節を感じるとともに当ホテルを利用いただける皆さまに復興を祈念いただくきっかけとなれば」と話す。
設置期間は7月7日まで。