「みなとこうべ海上花火大会」同日の8月2日、チャリティー音楽イベント「カンパイKOBE2014」の開催が決まった。
阪神淡路大震災から来年で20年という節目を迎えるにあたり、「神戸はさまざまな地域からの支援を受けて復興したことを若い世代の人たちにあらためて知ってほしい。今度は神戸から東北の地へできる支援を形にしてつないでいきたい」という思いから同企画を発足した。
開催場所は「みなとのもり公園(震災復興記念公園)」(神戸市中央区小野浜町)内特設ステージ。「震災を忘れないこと。そして、エールを送り続けること。それが希望の光になる」をキーワードに東日本大震災の被災地へ向けてエールを送る。
「花咲け、東北。想い届け、神戸から。カンパイ!!」を合言葉に募金し、宮城県亘理町へ復興を見守るシンボルとなる桜の木「カンパイザクラ」を寄贈する取り組みを毎年続け、東北を代表する「桜並木」を造成していく。
神戸から復興の思いを託された桜が被災地に根を張り、木々の成長とともに東北の人の心を明るく照らす希望となり、震災の記憶が風化することなく世代を超えて語り継いでいく。いつの日か満開に咲き誇る桜の木の下で東北の人たちが笑顔で「カンパイ!」と言える日が来ることを願って復興の願いを込めた神戸の思いを届ける。
メーンゲストは、兵庫県三田市出身で「ET-KING」のリーダー・イトキンさん(OSAKA ROOTS)と神戸市出身神戸市育ち青春ロックバンド「ガガガSP」のボーカル・コザック前田さん。2人が制作した同企画のテーマソングを会場で披露し、震災当時に感じたことや楽曲に込めた思いを語る。
ステージでは、avexのダンス&ボーカルグループ「Da-iCE (ダイス)」と男性音楽グループ「SOLIDEMO(ソリディーモ)」、シンガーソングライター・星村麻衣さん、K-POPボーカルグループ「7942(チルグーサーイー)」、神戸発のアイドルユニット「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」などがライブを披露。飲食ブース、企業PRブースのほか、震災に関するパネル展示や防災グッズ紹介を展開する防災啓発エリア「Smile Action」を設け、募金活動なども行う。
花火大会と共同開催する同イベントでは、3万人の動員を見込む。花火大会の昨年度の実績でポートアイランド内から徒歩で三ノ宮駅へ向かった来場者は約3万5000人。花火大会が終了すると同時に、駅周辺に来場者が殺到し混雑が発生していた。同イベントを実施することで、ポートアイランドからの帰宅導線を分散し混雑の緩和も図る。
同実行委員の田村憲一さんは「企画の思いに共感してくれるアーティストたちの募金活動などで、東北の地に桜の苗木を贈り、感謝の気持ちと共に笑顔の輪を広げていくプロジェクト。このイベントを毎年続けていくことで、神戸から東北の地へ毎年笑顔の花を咲かせていきたい。東北の地が桜の成長と共に、復興を果たす事を願って…カンパイ!」と話す。
開催時間は11時~22時30分。入場無料。詳細はホームページで確認できる。