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神戸で情報セキュリティーセミナー-県警や民間アドバイザーが企画

セミナーには50人以上が参加した

セミナーには50人以上が参加した

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 神戸・三宮の「神戸国際会館」(神戸市中央区御幸通8)で7月16日、情報セキュリティーセミナー「企業におけるWebサイトのセキュリティー対策」が開催された。

セミナーの様子

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 企業の情報漏えいなど情報セキュリティに関する事故が頻発していることを懸念し、兵庫県警や民間のアドバイザーで組織する「サイバー空間の脅威に対する兵庫官民合同対策プロジェクト」が企画した。企業のシステム担当者や広報担当者など50人以上が集まり意識の高さを伺わせた。

 セッション1では、兵庫県警察本部サイバー犯罪対策課の山口勝利警部補が「サイバー犯罪」の現状について、セッション2では兵庫県警察サイバー犯罪・サイバー攻撃対策アドバイザーで神戸デジタル・ラボ(江戸町)の三木剛執行役員が「事故事例に学ぶ、企業におけるWebサイトのセキュリティー対策とは?」をテーマに講演した。

 山口警部補は「サイバー犯罪の実情を知って、企業のセキュリティー対策に活かしてほしい」と、昨年7月から急増し、今年3月からは法人被害も相次いでいるという「インターネットバンキング不正送金被害」について触れ、参加者にパスワードの定期的な変更などを呼び掛けた。

 三木さんは実際に関西で発生した事故事例3件を紹介し、それぞれの問題点について言及。また世界中でサイバー犯罪が多発する原因について個人情報を売買する「ブラックマーケット」の存在も明かし、「企業にとって個人情報は大事な資産であると同時に高いリスク。個人情報は悪意のある攻撃者にとって金になることを忘れないで」と呼び掛ける。

 「ハッカーの視点から見れば、攻撃しやすいサイトから狙うのは当たり前。セキュリティーレベルを上げることが大切なので、最低でも脆弱(ぜいじゃく)性診断とバージョン管理をしてほしい」とも。

 同プロジェクトでは同様のセミナーを兵庫県内で9月11日と18日に開催を予定している。詳細は兵庫県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課のウェブサイトで確認できる。

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