神戸市は3月17日、近未来の都市を舞台に描かれたSFアクション作品「攻殻機動隊 新劇場版」とテレビ新番組「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」との公民連携によるPRプロジェクトを始めた。
4月5日よりサンテレビでも放映される「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」
新しい神戸の魅力を国内外に発信するために結成された同プロジェクト。兵庫県出身の漫画家・士郎正宗さんが1989年に原作を発表した「攻殻機動隊」シリーズに登場する架空都市「ニューポートシティ」が、IT先進都市を目指す神戸の未来を想起させ、神戸をモデルにしたと思われるシーンも多くあることから、行政と民間との共同プロジェクトとして実現することになった。
プロジェクトの推進には、2014年4月に市に設置された「公民連携推進室」が事務局として中心的に携わり、他にもデザイン都市推進室や情報化推進部、市民参画推進局広報課や産業振興局経済企画課、観光コンベンション課など部局を越えた神戸市側の本気度合いも見られるほか、民間からは「攻殻機動隊 新劇場版」制作委員会や地元のIT関連団体から成るコンソーシアム「地域ICT推進協議会(COPLI)」、フィルム・コミッションの「神戸フィルムオフィス」なども加わる。
当面の具体的な取り組みとしては、神戸市のIT施策を発信するとともに、アニメゆかりの土地を巡る「聖地巡礼」による観光振興などを行う予定。専用サイト開設に先立ち、3月17日にティザーサイトも立ち上げ、同作品ファンからの注目を集めている。
神戸市公民連携推進室長の河端陽子さんは「原作誕生から25周年を迎えた攻殻機動隊は、今見ても新しい神戸のヒントがいっぱいある」と話す。「新しい神戸を打ち出すシティプロモーションとして公民連携で神戸を盛り上げていきたい」とも。
問い合わせは公民連携推進室(TEL 078-322-5026)まで。