関西初となる音楽スタジオ付き新築ソーシャルアパートメント「OTOWA神戸元町」(神戸市中央区中山手通4)で10月10日、入居が始まった。企画・事業主は安田不動産。
入居者同士が交流できる共用施設空間を持ちつつ、通常のワンルームマンションと同様の住居部分(専有部)を備える同物件。14階建ての建物の2階に設けられた無料で利用できる入居者専用の共用施設は、ソファセット・重厚なスピーカーに接続された大画面テレビなどのAV機器・簡易キッチンを設けた約80平方メートルのラウンジ、ギター・ベース・電子ドラム・電子ピアノなどの楽器にアンプ・スピーカー・マイクセットを加えたバンドセットを備えた音楽スタジオ2室、大画面テレビ・高性能スピーカーを設けたシアタールーム1室を用意する。
3階から14階はプライベートな生活空間として、キッチン・トイレ・ユニットバスを設けた3タイプ(1Kタイプ=約25平方メートル、約30平方メートル、1LDKタイプ=約36平方メートル)84室を用意した。
コンセプトである「音楽好きな人のためのコミュニティー賃貸マンション」から「音(オト)=音楽」と「輪(ワ)=コミュニティー」を取り出し、「OTOWA神戸元町」と名付けた。立地条件などから、現在は女性からの問い合わせが多いという。
管理運営は、プライバシーの確保と住人の交流を両立したソーシャルアパートメントを関東中心に数多く展開しているグローバルエージェンツ。今回、関西初進出となる。同社の山崎剛社長は「これまでも音楽スタジオのある物件はあったが、しっかりとコンセプトを立てたものは初めて。今回のプロジェクトを皮切りに関西エリアにも(ソーシャルアパートメントを)広めていきたい」と話す。
安田不動産関西支店の福原裕介さんは「プロというよりも、趣味でやってみたい方や昔やっていたという方が気軽に音楽をできる場所になれば」と話す。「入居者自らがコミュニティーをつくり、自然と仲間が集まってくるようになって、このマンションが基点で人と人がつながっていけばうれしい」とも。