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神戸のプロボクサーが東洋王座決定戦へ 「目標はあくまで世界チャンピオン」

プライベートでは「笑顔が似合う好青年」、世界ランカーの久保隼選手

プライベートでは「笑顔が似合う好青年」、世界ランカーの久保隼選手

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 神戸市立中央体育館(神戸市中央区楠町4)で12月26日、ボクシングのOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦などが行われる「REAL SPIRITS vol.49×RAISING FIST vol.4」が開催される。主催は真正プロモーション(兵庫区)。

試合後に友人らと記念撮影する久保隼選手

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 今回のメーン試合となるOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦に挑むのは、真正ボクシングジム(兵庫区)に所属する同タイトル2位かつWBC同級7位の世界ランカー・久保隼選手(通称=くっち)。WBC世界バンタム級王者・山中慎介選手など多くのプロボクサーを輩出した南京都高校(現=京都広学館)出身で、山中選手と同じく左ボクサーファイター。2013年に同ジムよりプロデビューした京都出身の久保選手は、1990年生まれの25歳。これまでの戦績は8戦8勝(6KO)と無敗を誇る。3戦目でOPBF6位のフィリピン国内王者、6戦目で世界11位の北米地域王者メキシコ人に勝利し、世界ランカーとなった。

 プロ生活3年目に入り、チャンスをうかがっていたという久保選手。「あくまでも自分の目標は世界チャンピオンなので、今回の試合がその大きな一歩。目標のスタートラインに立つためにも今回の試合に勝って東洋チャンピオンになりたい」と話す。8月28日に行われた自身8戦目には、タイ人選手を右ジャブでぐらつかせて一気に連打し1ラウンド54秒でKO勝ち。これまでは「目標達成するまでは喜ばない」と話していた久保選手だったが、自分自身の成長を初めて実感する試合内容だったため満足できたという。

 「『今』楽しいことも『今』つらいことも『今』の自分にしか味わえない。減量や練習がつらくてボクシングを辞めてしまうことは簡単だが、必ず後悔することが分かっているのでがんばれる。全ての『今』が大切だと思っている」と久保選手。「ここまでがんばって来られたのは、ファンやサポートしてくださっている方々をはじめ、先輩や選手仲間のおかげ。今回もきつい練習からメンタル面で弱りそうになったとき、同期のボクサーから食事に誘われ『俺は、俺以外の選手が結果を残すことは正直快く思わない小さい人間やけど、久保には結果を残してほしいと思っている。だからがんばってくれよ』と言ってもらい救われた。だから今回も負けられない」と力強く勝利を誓った。

 当日は、同じ大学のボクシング部に所属し、プロデビュー同期の与那覇(よなは)勇気選手の試合なども予定。久保選手は「ボクシングの試合を見たことがない人にもぜひ来場していただきたい。また見に来たいと思ってもらえるような試合ができれば」と話す。

 開場は16時30分、試合開始は17時。料金は、リングサイド=2万円、1・2階指定席A=1万円、1・2階指定席B=5,000円など。問い合わせは真正プロモーション(TEL 078-335-5147)まで。

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