「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-5050)で2月24日、「本当に必要な減災用品とは?パーソナルな減災用品について考えるワークショップ」が開かれた。
現在、同西館2階の防災未来ギャラリー(有料ゾーン)で開催中の企画展「減災グッズ展vol.4『パーソナリティ×減災 個々人にとって必要な備えを探求しよう!』」の一環で行われた同イベント。「防災企業連合 関西そなえ隊 第12回定例会」を兼ねて開かれ、一般参加者のほか、防災・減災用品関連企業、災害復興支援ボランティア、防災士、メディア関係者など約40人が参加した。
第1部は、高齢者・障がい者・妊産婦・乳幼児・外国人など、防災用品を開発・販売する企業などがテーマ・対象ごとにおける備えのポイントを具体的なアイテムを紹介。第2部は、参加者同士がワークショップ形式で必要なアイテムや備え方などを出し合い考察を深める。
ワークショップでは、参加者が1グループ4~5人で8グループに分かれ、「建物で火災が発生した」という課題について視覚・聴覚・肢体・内部・知的・発達・精神などの障がいを持った人の立場で必要なこと・ものをリストアップ。見解を整理し、グループごとに成果発表を行った。
同館企画ディレクターで「関西そなえ隊」幹事の平林英二さんは、総評で「減災用品の備えも大事だが、やはり個人の行動力が大切だということをワークショップの発表を通して実感した。今日学んだことを一般の方々が意識し、それぞれの事情に合う備えをすることを心掛けて過ごしてほしい」と話した。
開館時間は9時30分~17時30分(金曜・土曜は19時まで、入館は閉館の1時間前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料は、大人=600円、大学生=450円、高校生=300円(障がい者、65歳以上は各半額)、小・中学生は無料。企画展は今月28日まで。