神戸・元町の「マダムキキのお店」(神戸市中央区中山手通3、 TEL 078-855-2254)で5月13日、大人の悩みを「浄化」する一夜限りのイベント「幻の説教スナック・わたしの浄化待ち」の第2回が開催された。
5人の女性はそれぞれ昭和の女優・歌手になりきって参加。(関連画像)
赤いライトで照らされた店内で、ちあきなおみさん、山本リンダさんなど、昭和の女優・歌手をイメージしたキャラクターを演じる女性5人が、参加者の悩みを聞き、浄化する。同イベント企画者で「チーパン」を担当した吉川公二さんは「仕事終わりにお酒で憂さを晴らすのではなく、非日常の空間で話を聞いてもらって癒やされる場」とコンセプトを説明した。
「ルリコプランニング」社長の星加ルリコさんがママ、開催場所となった「マダムキキのお店」のオーナー、徳本賀世子さんがチーママを担当。前回は相談が多く、2人だけでは対応しきれなかったため、新たに3人が「フロアレディ」として相談の聞き手役に加わった。
今回初登場のフロアレディ・クミコさんは、イベント参加が決まった後、自身が役を担当する歌手・奥村チヨさんについて研究し、服も神戸のショップを回ってイメージに合う昭和のものを探したという。
デザイナー業を営む男性は、徳本さん扮(ふん)する山本リンダさん風カヨコチーママに、他人に理解してもらえない趣味について相談した。「前回も参加したが、今回さらにパワーアップしている!」と感想を語った。
浄化が完了すると、吉川さんが悩みに合わせた選曲で弾き語りをする中、参加者が晴れやかな気持ちを「ご託宣」として短冊に書き出し、壁に貼り出した。
相談は一人4分と決まっているが、持ち時間を超えて話す人が多いという。「特に男の人は、普段から悩みを友達も含め誰にも言えない人が多いんだと思う」と、星加さん扮するちあきなおみさん風ルリコママ。
吉川さんは「こうしたイベントを通じて、神戸で誰もやっていない大人の遊びと文化をつくりたいと思う」と意欲を語った。