南フランス在住の芸術家アニー・シャゾットさん、「神戸学校」で講演

「自然とともに自分らしく生きる」をテーマに講演するアニー・シャゾットさん

「自然とともに自分らしく生きる」をテーマに講演するアニー・シャゾットさん

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 フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が4月18日、芸術家で画家のアニー・シャゾットさんを迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「自然とともに自分らしく生きる~ブルゴーニュのプラネー村からのメッセージ~」。第1部で講演、第2部では質疑応答が行われた。

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 アニーさんはフランス北部・リール生まれ。芸術大学で美術を学んだ後、地中海の街ヴァロリスで陶芸に取り組みピカソやプレヴェールと出会う。その後7年間パリのアトリエでテキスタイル・デザイナーを務めた。1966年「ヴォーグ」誌からアメリカに招待され、アメリカ向けの紙製品のイラストレーションも担当するなどの活動を行っている。世界各国で個展を開催するなど、画家としても活躍、現在はフランス・ピレネー村で生活している。

 講演では、アニーさんが芸術学校に入学した当時を振り返り、「私がまじめに働くことを両親は望んでいたので、芸術学校に入学したことを両親は喜ばなかった。当時は『芸術家』を職業として認めてはくれなかった」と明かした。「でも今は私のことを誇りに思ってくれている。今日の日を迎えられたことを両親に感謝したい」とも。

 学校卒業後に陶芸工房に入ったことについて、「南仏の村の陶芸工房はピカソが陶芸を学んだ場所だった。陶芸の研修をしたことで自分は『装飾』が好きだと分かった。ろくろやうわぐすりも学び、芸術学校で学んだことよりも自分の将来を成長させる経験になった」と話す。

 続く質疑応答で、自宅の庭でさまざまな種類の野菜を育てているというアニーさんは「現在庭にはどんな野菜が育っているのか」を問われ、「冬が終わったばかりなのでまだ収穫時期ではないが、もうすぐタマネギとニンニクができるので、それでニンニク風味のサラダを作ろうと思っている。得意なのはカリフラワーを使ったグラタン」と答えた。

 フェリシモの主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で144回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。

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