神戸・県庁前駅近くに4月29日、カフェ「Mme KIKI マダム・キキのお店」(神戸市中央区下山手通5、TEL 078-341-1001)がオープンした。
「宇宙、混沌としたもの」をコンセプトとする同店。16坪の店内には、テーブル席27席、ペットと一緒に利用できるテラス席7席を用意する。「通りすがりの人が入りたくなるような空間を作りたかった」(オーナーの長崎賀世子さん)と店内は日差しで明るく、窓際の席では「日なたぼっこ」もできる。店内に並ぶ照明やテーブル、いすなどのインテリアは長崎さん自らが選んだ。
店名の「マダム・キキ」には、長崎さんの尊敬するフランス・モンパルナスのアーティストであるキキさんの名を冠した。「画家でもあり、モデルでもあり、自由奔放なアーティスト。わたしも『マダム・キキ』と呼ばれるまで店を続けたい」(長崎さん)。
手作りを大切にしている同店。ランチタイムのメニューは日替わりの「お魚セット」「お肉セット」「パスタセット」(以上800円)、「ステーキランチ」(1,000円)などを用意。カフェメニューは「オーガニックコーヒー」(500円)のほか、カモミールフラワーやローズヒップパンチなど3種類をそろえる「ハーブティー」(700円)、毎朝搾りたての豆乳を仕入れた「朝しぼり豆乳」(400円)など。ディナータイムのメニューは「ハモン・デ・トレベレスと塩水漬けオリーブ シシリア産」(900円)、「有機野菜と温かいソース」(800円)に加え、ビールやワインなどアルコールも扱う。そのほか、乳児用の離乳食もサービスで用意している。
店内では現在、現代美術作家・榎忠さんが森美術館でMAM賞を受賞した作品「RPM-1200」を飾る。「神戸のいろいろな方に見てほしい」という榎さんの思いから、次回展覧会までの2カ月限定で展示。長崎さんは「榎さんのほかにも、アーティストを志す方の作品を飾れるようなギャラリーの要素も持った店にしていきたい」と話す。
長崎さんは「自分たちが毎日ここでご飯を食べても安心なものをお客様に提供したい。家のように感じていただける店にしていきたい」とも。
営業時間は10時~20時(ラストオーダー)、ランチタイム=11時~16時。40人までの貸し切りなどにも対応する。