神戸にある「大安亭市場」中央の事務所前休憩所「いっぷく処」(神戸市中央区八雲通5)で10月11日、「市場 de 料理教室」が初めて開催された。
明治時代から続く神戸最古の市場で、「神戸の台所」として地域住民から親しまれている同市場。「食材の確かな選び方や調理方法を知ってほしい」と、同市場で手に入る食材を使った料理教室を大安亭市場協同組合の桑山鉄男理事長が企画した。
先月より、市内の鮮魚店が街の「魚屋さん」に足を運んでもらおうと毎月10日を「神戸とと(魚)の日」とする企画を、「流通活性化推進事業」の一環として実施。「ととの日」をきっかけに、市場ならではのプロの鮮魚店と料理講師のコラボによる同イベントが実現した。
1回目となる今回は、同市場内鮮魚店「中本商店」の日野伸哉さんが日本海産・サワラのさばき方を実演。さばいた魚を使った陰陽調和料理「中華うま煮」の調理方法説明を「いんやん料理倶楽部」の師範・塩崎千織さんが行った。当日は約1時間の料理教室が2回行われ、合計35人の親子が参加。最後には完成した料理を試食した。
同教室企画担当の寺本夢さんは「桑山理事長と『最近は家庭で調理する人が減り、特に魚をさばく機会が少なくなっている』と話す中で、今回の企画に賛同し実現したいと思った。初めての開催だったが赤ちゃん連れの方もたくさん参加してくださった。このイベントが市場の方と地域の皆さんのコミュニケーションのきっかけになれば」と話す。
今後の予定は、11月15日=講師は「むすび食堂」の近藤貴水さん、12月6日=講師は栄養士の香川明日香さん。受講無料。子ども連れ参加可。問い合わせは同組合の桑山理事長(TEL 078-221-8548)まで。