「神戸震災復興記念公園」-ボランティア400人が芝生の苗を植え付け

芝生の植え付けには400人を超えるボランティアが参加した

芝生の植え付けには400人を超えるボランティアが参加した

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 2010年1月17日に開園を控える「神戸震災復興記念公園」(神戸市中央区浜辺通)で6月20日、手作りの芝生を作るイベントが開催された。主催は、みなとのもり検討会。

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 イベントは、公園内にある12,000平方メートルの公園敷地に神戸市民が中心となって、5月から育成していた芝生の苗72,000ポットを植え付けるもの。広場は、日常的なレクリエーション利用から、さまざまなスポーツフィールドとしての活用など市民の手で広く活用していくスペースとなる予定。

 当日は好天に恵まれ、400人を越えるボランティア参加者が集まった。植え付けは参加者に担当エリアを割り振り、50センチの間隔で苗を配置していく。神戸では、9日に気象庁が梅雨入りを発表したものの、まとまった雨が降っていないことが影響したのか、「土は想像していたよりもずっと固い」(同検討会担当者)こともあり、当初予定していた1時間の作業は約3時間続いた。

 同イベントに参加したボランティアの男性は「自分は大阪に住んでいるので、阪神・淡路大震災の影響は少なかったが、テレビを見ているだけでも怖かった。神戸の人たちの役に立ちたいという思いが今日の苗の植え付けでやっとかなった」と話す。また両親と一緒に参加した小学生女児は「学校で阪神・淡路大震災を習ったとき、通っている小学校が避難所になっていたことにびっくりした。もう地震は起こらないでほしい」とも。

 企画・運営を担当したNPO法人スマイルスタイルの塩山諒さんは「三ノ宮駅から徒歩10分と好立地の公園なので、仕事帰りにスポーツをしたり、休日の昼間にはピクニックを楽しんだり、都会の中のオアシスとしてたくさんの方にご使用いただける公園になれば」と話す。阪神淡路大震災が発生した1995年、まだ小学生だったと話す塩山さん。「当時小学生だった自分にも大震災は大きな印象を残している。復興を記念する公園の企画・運営に携われることはうれしい」とも。

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