生田新道の「ギャラリーミウラ」(神戸市中央区中山手通1、TEL078-322-0668)で9月1日、「アトリエ ラ・パージュ チョークアート第1回作品展」が始まった。
店頭の看板メニューなどでよく見られるチョークアート。同展では、「アトリエ ラ・パージュ」代表の平井和香子さんと卒業生合わせて6人の出品約80点を展示する。チョークアートの認知度向上と卒業生のデビューを兼ねて開くもの。
チョークアートとは1990年にオーストラリア人アーティストのモニーク・キャノンさんが考案した近代アート。カフェのメニューボードとして登場し、独特な色使いと存在感で現在では看板やインテリア、ネームプレートなどにも施される。黒板に文字を書くチョークではなくオイルパステルを使い、ブラックボードに色を重ねて指でぼかし、濃淡をつけ立体感を出す。触っても消えない加工を施すと完成。
作品は果物やハンバーガーなど食べ物を描いたものから、犬や熊など動物を描いたもの、ブライダル用のウエルカムボードまでさまざま。平井さんは「子ども部屋に大きなブラックボードを置いて、子どもが好きなものの絵をチョークアートで書いておく。そこに子ども自身がクレヨンなどで絵を描いていけるような、日常生活にもっと身近なアートになってほしい」と話す。
以前からアトリエで教えていたトールペイントの本で、チョークアートの記事を見つけたのがきっかけになったという平井さんは、「とにかく胸がワクワクする。自分の目で見た、自分の表現したいことをすべて絵に表現できるから楽しい」とチョークアートの魅力を語る。「ヨーロッパの色合いやアンティークが好きなので、29色のオイルパステルを使って『自分の色』を作っていきたい。オーダーをいただけた方に喜んでいただける一点ものを作りたい」とも。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月6日まで。