「感性価値創造ミュージアム in KOBE」が9月5日、神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)など神戸・旧居留地4カ所で始まった。
同イベントでは、ユネスコに認定された「デザイン都市・神戸」で、「生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることで顕在化するという経済価値『感性価値』」(同イベント実行委員会)を持つ、主に近畿以西のプロダクトを展示するもの。現在国内または海外で販売、もしくは2010年3月末までに発売予定のものから公募し、同イベント実行委員会が選出した61点を展示する。
展示される商品は、「背景に物語がある『背景感性価値』」「五感に訴えるメッセージがある『感覚感性価値』」など6つの要素で評価され、ウエートの高い感性要素で分類展示されている。展示商品にはタイピングキーを含め、外装すべてを木で覆った「木―ボード」や「大人が似合うランドセル」をコンセプトに作られた次世代のバックなども。
期間中、実行委員のメンバーを中心に国内外で活躍するクリエーターが独自の視点で「感性価値」を語る講演会も開催。「旧居留地十五番館」(浪花町)では土曜・日曜限定で「デザインケーキ」を販売する。ほかにも「日本真珠会館」(東町)では、「従来の宝飾品としてのイメージだけではない真珠の新しい魅力」を展示する「夢みる真珠展」を開く。
同イベント実行委員長でデザイナーのムラタ・チアキさんは「『感性とは何か』をひもといた展覧会。エコやユニバーサルデザインを超えた更なる機能が『感性価値』」と話す。「モノにはいろいろな物語がある。商品に隠された魅力を発見していただければ」とも。
開館時間は10時~19時(最終日は17時まで)。今月13日まで。