スーパーウェブ(神戸市中央区京町)が運営する中学受験を専門に成績向上の方法を情報配信するサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」は9月9日、「小中学生の政治に対する意識調査」のアンケート結果を発表した。
同アンケートは今年8月30日に行われた衆議院議員総選挙にちなみ、政治に対する意識調査を8月18日~30日に行ったもの。調査対象は同社サイトを利用している小中学生600人で、有効回答は489人。有効回答の男女比率は1対1。
「投票権があれば投票したいか」の質問には「投票したい」という答えが55%と、小中学生の過半数が選挙に対する興味を持っていることがうかがえる。また、19%の小中学生が「投票しても何も変わらないと思う」と答えたことから、選挙に興味があっても政治に対して良いイメージを持っていない面も浮き彫りになった。「投票したい政党」の質問では「民主党」(38%)に対して、「自民党」(23%)となるなど、この度実施された総選挙の結果をほぼ踏襲する内容となった。
「どっちが好き?『麻生太郎』『鳩山由紀夫』」の質問に対する結果は「麻生太郎」(41%)、「鳩山由紀夫」(19%)で麻生太郎首相に軍配が上がった。麻生支持派の理由は「定額給付金で旅行に連れて行ってもらえたから」「漫画が好きだから」などで、鳩山次期総理支持派の理由は「ダンディだから」「優しそうだから」というものだった。
政治家と著名人に分けて行われた「総理大臣になってほしい人」ランキング。政治家部門の1位は東国原英夫宮崎県知事(29%)、2位は橋下徹大阪府知事(18%)、3位は小泉純一郎元総理(10%)となり、東国原知事には「国全体が明るくなりそうだから」「子どもの意見も取り入れてくれそうだから」などの意見があった。著名人部門の1位は「いつもふざけているように見えるけど、本当は真面目だと思う」「リーダーっぽい」という理由からタレントの島田紳助さん(18%)が選ばれた。2位は俳優の佐藤隆太さん(15%)、3位は先日9年連続200本安打を達成したシアトルマリナーズのイチロー選手(11%)が選ばれた。
アンケートから浮かび上がったのは、調査対象が小中学生ということから、今回の結果を大きく左右したのは家庭内での会話と合わせて、各メディアの報道であったと思われる点。また「総理大臣になってほしい人」へのアンケートに「みんなの意見をちゃんと聞いて」「弱い人を見捨てないで」などの意見が多かったことから、現在の政治への不信感がうかがえる結果となった。