神戸市立青少年科学館(神戸市中央区港島中町7、TEL 078-302-5177)で12月17日、パネル展「火星の素顔-Mars Expressがとらえた3次元画像-」が始まった。
同展は欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた火星探査機「Mars Express」の撮影画像を基にしたパネル展。火山やクレーター、地質構造など、縦2メートル、横3メートルの3Dパネル18枚を展示する。3Dメガネをかけることで、氷や水の痕跡、火山など火星の表面を立体画像として体験できる。
17日に行われたオープニングイベントには同館と共同主催のドイツ航空宇宙研究所スタッフも参加。同研究所広報部長のザビネ・ゲーゲさんは「同展を歩くとこれまでには絶対に見られなかったような火星の姿を見ることができる。火星の深い渓谷を体験して、楽しんでほしい」とあいさつした。同館の河合充治館長は「2009年は世界天文年。7月には神戸でも部分日食が見られ、約1,500人が当館を訪れた。締めくくりにふさわしいパネル展にしたい」と意欲をみせた。
見学に訪れていた小学生は、3Dメガネをかけてパネルの前に立ち、立体的に見えている所に手を伸ばすが触れない状況を楽しんでいる様子。「(パネルが自分から)どれだけ遠くにあるのか分からん」「触れているはずなのに、触れてない。目が変になったんか」などと話していた。
同館担当者は「同展が日本で開催されるのは3年ぶり2度目。国外最先端の研究成果を楽しく体験できる貴重な機会なので、ぜひたくさんの方に見に来ていただければ」と話す。
開場時間は9時30分~16時30分(金曜・土曜・日曜・祝日は19時まで)。水曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始休館(今月28日~来年1月4日)。展示室入館料は、大人=600円、小人=300円。来年1月31日まで。