神戸で今年の干支「寅」をテーマにした作品展-皿や鈴など多彩に

展示スペースには床の間をイメージして畳を敷く工夫も

展示スペースには床の間をイメージして畳を敷く工夫も

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で1月13日、企画展「陶 えと展 寅」が始まった。

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 同展は福里窯(ふくさとがま)を主催する陶芸家・小西敬孝さんと今年15周年を迎えるという陶芸教室の生徒約45人の陶芸作品を展示するもの。「なじみはあるが年賀状くらいでしか見ない。平面だけでなく立体で表現したい」と作品テーマは今年の干支(えと)である「寅」。

 作品は、皿にトラの絵を描いた作品や寝ているトラをかたどった作品、トラの頭部が鈴になっている作品などさまざま。小西さんは「茶道にも凝っている」と、展示スペースの一部を床の間に見立て畳を敷いた。その上には小西さん自らが製作した茶器とトラも展示。

 学生時代は彫刻家を目指し、ものづくりに携わって30年近くになるという小西さんは「テーマがあった方が生徒自身いろいろ考える」と、年に一度はテーマを決めた教室展を行う。「ただものを作るだけではなく、そこに夢を持ってほしい。ものづくりの世界は自分の目標を持たないと手が動かなくなる。上達するためには、まず楽しむことが大切」とも。

 小西さんは「人が火を起こし始めた時からものづくりはあり、そこから焼き物の歴史が始まった。常に人は物を作り出すことを考える。わたしにとってものづくりはエネルギー源」と話す。「この作品展では焼き物の色の豊富さを見てほしい。一つのテーマの下で多くの人がそれぞれの見方で製作しているのも面白い」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月31日まで。

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