「NPO地域貢献活動フェア」が1月17日、「三宮研修センター」(神戸市中央区八幡通4)で開催された。主催は神戸市。企画運営は認定NPO法人「コミュニティ・サポートセンター神戸」。
地域で活動するNPOが抱える「担い手不足」の課題を解決するため、各NPOや地域団体の活動を「知って」、担当者と「出会って」、活動を「体験する」機会の創出を目的に開いた同イベント。会場には神戸市東部エリアのNPOなど32団体が出展。地域活動に興味を持つ地域住民約80人が参加した。
同イベントの特徴は、出展団体に興味を持った参加者が「インターン」としてお試し体験ができること。「インターン」に申し込んだ参加者は、2月中に一度は活動を体験し、運営団体によるフォローアップ研修などを通じて、地域活動に継続的に参加することが可能となる。当日は、出展した全ての団体に対して1人以上の「インターン」のマッチングがあったという。
同イベントに出展した「神戸フリースクール」の竹林ゆかさんは「私たちの活動に興味を持ってくださる人と出会えただけでなく、他の地域活動団体とつながれたことがうれしい」と話す。
会場には今回初の試みとして「若者ブース」も設置。コミュニティ・サポートセンター神戸の飯島園子さんは「若者世代が食や教育などさまざまなジャンルで活動している様子を知り、参加者の皆さんが鼓舞されていた」と振り返る。
神戸市地域活性課の徳田憲吾さんは「これまで神戸の地域活動はシニア世代によって支えられてきたが、学生や働き世代、企業で地域貢献などを担当している人に来てもらうことで、地域活動に興味を持つきっかけを作ることができた。熱量の高い人が集まり、多様な世代の交流ができる機会として今後が楽しみ」と期待を寄せる。