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三宮で「インターンシップ・就業体験事業」報告会 大学生の地元定着へ

参加学生による報告の様子

参加学生による報告の様子

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 「KOBEインターンシップ・就業体験事業」成果報告会が2月10日、「KOBE Co CREATION CENTER」(神戸市中央区三宮町1)で行われた。

「大学都市神戸産官学プラットフォーム」マネージャーの武藤紘明さん

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 神戸市内にある企業の魅力を大学生に伝え、神戸での就職を促進しようと企画した同報告会。神戸市では、市内に大学が集積しているものの、卒業時に大半の学生が市外企業に就職することで若年人口が流出超過となっていることが課題となっている。このほか、就職先として市内企業を選択してもらうためには市内企業のことを知ってもらう必要があるものの、就職事情の変化により従来型の就職説明会では学生が集まらなくなってきているという。

 課題解決のため、一般社団法人「大学都市神戸産官学プラットフォーム」では学生と企業のニーズに対応した「単位認定型」(採用直結型)と「ペイド型」(報酬型)の2種類のインターンシッププログラムを企画。インターンシップ参加が大学の単位として認定してもらうことが可能な「単位認定型」(参加企業3社)には7人が参加し、一定の報酬を得ながら3カ月以上の就業体験ができる「ペイド型」(参加企業4社)では34人から応募があり現時点で6人が参加している。

 報告会では、4人の学生からそれぞれの活動について報告があった。神戸大学の堀川華鈴さんは「動画制作の体験と、働くということについて考えたくて米店『いづよね』の就業体験に参加した。長期の就業体験だからこそ、心理的安全性の高い会社の雰囲気も知ることができた。2月末まで続く就業体験で多くのことを学んでいる」と話す。「いづよね」の川崎恭雄社長は「あいさつなど社会人として大事なことも学んでもらっている」と笑顔を見せる。

 同プラットフォームマネジャーの武藤紘明さんは「学生と企業の接点を作ることがプラットホームの役割。今後も市内企業の魅力を学生に知ってもらう機会を提供していきたい」と話す。

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