
オランダと日本との国際共同制作ダンス公演「『UNUM(ウヌム)』&『Iungo(ユンゴ)』」が5月24日、神戸文化ホール・中ホール(神戸市中央区楠町4)で開催される。主催は「貞松・浜田バレエ団」(灘区畑原通3)。
大阪・関西万博のオランダ王国公式プログラムの一つとして開催する同公演。貞松・浜田バレエ団制作部の重富尚子さんによると、「UNUM(ウヌム)」はラテン語で「一つ」を意味し、オランダと日本のダンサーが、血のつながった親子と共に舞台に立ち、国籍や世代、身体の違いや障害の有無を超えて共に創り上げるダンスを表現するという。ラテン語で「つなぐ」を意味する「Iungo(ユンゴ)」は、障害者やホームレス経験者など多様なバックグラウンドを持つ8人のダンサーが踊る。振り付け・演出は、オランダ人のエイドリアン・ルテインさんと、NPO法人「LAND FES」の松岡大さんが担当。オランダ、カナダ、日本から12人の出演者が集まり、あらゆる人が排除されず、それぞれの違いを認め合い、異なる他者と共に社会生活を送れることをダンスで表現する。
松岡さんは「UNUMは親子の世代を超えた共演。それぞれの個からは決して切り離せない親子の歴史と向き合いながらお互いの力を引き出し合うステージを楽しんでほしい」と話す。同バレエ団メンバーの後藤俊星さんは「複数の親子と共に踊る幸せを感じたい」と意気込む。同バレエ団メンバーの山本小海さんは「国境・障がい・年齢・職業の違いを超えて、皆が一つになって踊る作品で新しい刺激を受け取ってほしい」と期待を寄せる。
18時30分開演。料金は、一般=4,000円。30歳以下、障害者、同伴者=2,000円。