
食品ロスを防ぐ新製品「きんとき豆うさぎ」の発表会が8月10日、神戸女子大学ポートアイランドキャンパス(神戸市中央区港島中町4)で行われた。
「きんとき豆うさぎ」のパッケージはミルク、抹茶それぞれ3パターン用意
豆製品メーカー「フジッコ」(港島中町6)では、生産過程で出る製品に使えない皮の破れた豆を価値ある物に生まれ変わらせ食品ロスを軽減すると同時に、豆離れの進むZ世代を中心とした若者にも訴求する商品を開発しようと、神戸女子大と連携し新製品開発プロジェクトを進めてきた。
今回商品化したのは豆を使ったアイス「きんとき豆うさぎ」で、味はミルクと抹茶の2種類を用意する。「Z世代が豆の力で癒やしと元気をもらい、明日も頑張ろうと思える商品」を目指した。パッケージには「かわいらしいうさぎ」をデザインした。
フジッコ・新製品開発担当者の只野由晃さんは「自然な甘さと『癒やし』を与える濃厚さという学生からのオーダーに応えるのに苦労した。気分に合わせて選べるようパッケージを複数パターン用意するという発想は、社内では効率性の観点から出てこない。Z世代ならではの感覚とこだわりを取り入れた」と話す。
神戸女子大では2023年9月から、学年も学部も違う18人の学生が4グループに分かれて新商品開発プロジェクトに参加。メンバーの一人で社会福祉学科3回生の田中遥彩さんは「2年間取り組んできて、完成した商品を初めて見た今が一番うれしい。学生時代に企業と一緒に商品開発をできたという経験は本当に貴重だった」と笑顔を見せる。
販売価格は1個=350円~400円を予定する。神戸市内限定で11月までに販売するという。