そごう神戸店(神戸市中央区小野柄通8、TEL 078-221-4181)で4月14日、「段ボールコンポストの作り方セミナー」が開催された。主催は同店と神戸市環境局。
同セミナーは神戸市が推進する「段ボールコンポスト」の作り方や活用方法について学ぶもので、30人以上が参加。講師には環境カウンセラーの黒谷静佳さんを迎え、会場となった同店8階の「スキップランド」には、神戸市のゴミ分別などのルール推進をアピールするキャラクター「ワケトン」や「トコトン」の姿も。
段ボールコンポストとは、家庭で生ゴミの減量や堆肥(たいひ)化を行えるもの。段ボールに園芸用の土「ピートモス」と「もみ殻くん炭」を入れ、家庭用の生ゴミを入れてよく混ぜ合わせる。これを約3カ月繰り返し、その後約1カ月寝かせると堆肥になり、家庭のプランターや花壇に使用できる。
セミナーでは、段ボール箱を組み立てるところから実際に「段ボールコンポスト」を作成。土を混ぜ、同店で出た魚のアラや野菜のヘタなど生ゴミを使用した。会場では黒谷さんが昨年作成したという堆肥も公開。参加者の女性は「もっとにおいがきつくて、ドロドロしていると思っていた。土のようにさらっとしていて、においも気にならないので、自宅でも挑戦してみたい」と話していた。
黒谷さんは「生ゴミを減らすためにいろいろな方法を実践した。においや水分が気になるものもたくさん経験して、ようやくたどり着いたのが『段ボールコンポスト』。大事にしてあげると成功する」と話す。「分別すればゴミは宝。ゴミを捨てるのではなく、えさをあげるつもりで扱い、虫が入らないように工夫する。うまくいかないと感じても諦めず続けることが大切」とも。
同店本館と新館を結ぶ5階の連絡通路では現在、「段ボールコンポスト」PRパネル展示を行っている。4月30日まで。