神戸でデザインプロジェクト-「神戸から全国へアイデア提示したい」

デザインの定義について説明をする「studio-L」デザイナーの山崎亮さん

デザインの定義について説明をする「studio-L」デザイナーの山崎亮さん

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 神戸の歴史的建造物「旧神戸生糸検査所」(神戸市中央区小野浜町1)で6月22日、「震災15年+ユネスコデザイン都市認定記念プロジェクト issue+design ~社会の課題に市民の創造力を~」の説明会が開催された。

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 同プロジェクトは、今年6月よりスタートした産官学民連携のソーシャルデザインプロジェクトで、主催は「デザイン都市・神戸」推進会議。神戸を自然災害やウイルス被害などほかの都市に先駆けてさまざまな社会課題を経験している「課題先進都市」とし、「神戸から全国へ課題解決のアイデアを提示していきたい」(同プロジェクト実行委員会)という思いから始まった。

 神戸市民からツイッターを通じて社会に対する不安の声や取り組むべき問題、テーマについて投稿を募る「voice」を6月から開始。9月からは寄せられた声をもとに決定したテーマによる国際デザインコンペを開催する「idea」、来年4月からは市民、企業、行政一体でアイデアを実行に移す「action」と、3段階で進める予定。アイデアが商品やサービス、政策など何らかの形で実現することを目指し開催する。

 説明会で、運営に携わる「studio-L」デザイナーの山崎亮さんは「デザインとは単なるデコレーションや、かわいい・かっこいいだけではなく、調和と秩序があり社会にムーブメントを起こしていくもの。デザインと地域社会の関係は薄いように思われるが、社会の課題をつかんで解決していくのが当プロジェクトでいうデザイン」と説明する。

 運営に携わる博報堂の社内プロジェクト「hakuhodo+design」デザインプロデューサーの筧裕介さんは「『voice』開始後、5日間で約500の社会に対する不安や課題の声が投稿されている。寄せられた社会の課題に対して、参加意欲を持っている市民の力を借り、アクションを起こしていきたい」と意気込む。

 デザイン課題は市民の声をベースに決定し、9月上旬に公表を予定する。

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