神戸らんぷミュージアムで粘土創作展-花や果物を表現した作品展示

本物の花と見間違うような作品が並ぶ

本物の花と見間違うような作品が並ぶ

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で8月24日、企画展「Fleur de Gracilis-花で装う空間-」が始まった。

花びらまで繊細に表現したバラ

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 上野幸子さんと上野さんが運営するアート教室「Gracilis(グラツィーリス)」の生徒17人が出品する同展。ドイツで生まれた粘土創作で、バラやユリなどの花やサクランボやブルーベリーなど、作品約50点を展示。展示スペースには本物の花と見間違うような作品が並び、中央には甘酸っぱい香りを醸すアロマを置き、香りも楽しめる工夫を施した。

 同教室では、「光を通して花はきれいになる」というコンセプトで作られたフローリオという粘土を使うアートをレクチャー。薄くすればするほど透明感が出るという粘土に油絵の具を混ぜ形を作り上げ、乾燥や彩色を経て完成する。花芯やとげなど細部まで粘土のみで仕上げる作品が多く、完成までに1カ月以上を要した作品も。

 ドイツ滞在中に粘土創作と出会い、創作活動を始めて約15年になるという上野さん。季節ごとにひな人形や洋菓子なども制作するが、主にはバラやガーベラなど花を作ることが多いという。花びらだけでなく葉も粘土で創作するが、本物の葉の葉脈を写し取るようにして作るなどのこだわりも。「本物の花と同じようにできると心からうれしい」と笑顔を見せる。

 上野さんは「作品には個性がよく出るが、特に花には生徒のカラーが出る。作った方の顔が浮かぶような、花の表情を楽しめる作品に仕上がった」と話す。「作品作りを通して、いい仲間に巡り会い、交流の和が広がったことがうれしい」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。9月5日まで。

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