10月2日に開催する「神戸JAZZ2010」参加者の事前ワークショップが8月24日・25日、ジーベックホール(神戸市中央区港島中町)で行われた。
同イベントは中学生・高校生のビックバンドを対象として行う、音楽を通じた青少年の社会体験プログラム。ワークショップには、講師としてベーシスト・清水興さんやドラマー・東原力哉さん、トランペット奏者・菊池寿人さんが参加。3人はイベント第2部で行われる「KOBE JAZZ Special BIG BAND feat.清水興/東原力哉」にも参加する。
ワークショップには神戸市立葺合中学校や伊丹市立伊丹高校など5校と「神戸JAZZオーケストラ」が参加。各校のワークショップのほかに、管楽器を対象にしたアドリブワークショップ、ピアノやドラムを対象にしたリズムワークショップなども行った。9月29日には音響や照明、舞台進行などの技術者を目指す学生用のワークショップも行い、参加メンバーはイベント当日もバックステージスタッフを務めるという。
25日に行われた兵庫県立高砂高校のワークショップでは、練習中の2曲を披露。1曲目のファンクでは菊池さんは「各セクションの響きに気をつけて演奏を」、東原さんは「リズムセクションがもっと引っ張って」などと指導。2曲目のラテンでは清水さんから「この曲は笑顔が必要。チャチャなので、思わず体でリズムを刻むくらい自分たちも楽しんで」と指導し、東原さんが実際にドラムをたたきながら教えたり、清水さんがベースを弾いたり、生徒たちを立たせ全員でリズムをとったりしながら、実践を交えながらのワークショップとなった。
ワークショップを終えた高砂高校の生徒たちは「緊張したが、リズムの乗り方など楽しんで学ぶことができた。教えてもらったことを音で生かしたい」(大西真季さん)、「自分が教える時に言葉にしにくいこともプロの方は上手く教えてくれて、それも勉強になった」(古河潤也さん)、「リズムを以前より体で感じることができた。本番までもっと頑張らないと」(吉村香菜さん)と、それぞれ話していた。
清水さんは「基本的にみんなよく練習しているが、『ちゃんと楽譜通り演奏しよう』とし過ぎ。どうやったら楽しくできるかも考えてほしい。音楽は人の中から出てくるものであって与えるものではない。字の通り音を楽しむものだから」と話す。自身の出演する第2部については「このイベントのために作るバンド。若手のホープをたくさん集めた。リハーサルもまだ始まっていないが、すごく楽しみ」と笑顔を見せる。
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