神戸・元町の猫カフェで「猫スタッフ退職式」-キャットフード1年分贈る

退職式を行った猫スタッフの「かこ」

退職式を行った猫スタッフの「かこ」

  • 0

  •  

 神戸・元町の猫カフェ「cat cafe Nyanny(ニャニー)」(神戸市中央区元町通2、TEL 078-391-5420)で11月16日夜、猫スタッフ「かこ」の誕生日会・退職式が開催された。

退職式を終え眠る「かこ」

[広告]

 かこは2007年12月の同店開業時より猫スタッフとして店を支えてきた雌のバーミーズ。2002年に名門ブリーダー宅に生まれ、猫スタッフになる前は数々の展示会でチャンピオン、グランドチャンピオンに輝くなどショーキャットとして活躍。11月6日で同店の「定年」である8歳を迎えたことから退職が決まり、同店スタッフや常連客約20人が集まり、退職式を開いた。

 「オープン当初より猫の平均寿命の半分とされる8~10歳(人間年齢では60~65歳)で定年退職させたいという考えを持っていた」と店長の八木さん。定年退職は同店初。当日、これまでに撮影した写真を展示販売し、かこにはキャットフード1年分が贈られた。かこは今後「家猫」として新しい里親の元で新しい生活を始めるという。

 式典で新しい里親となった夫婦は「昔は犬派だったが、7年前から猫派になった(笑)。現在家で飼っている猫とも仲良くなって、2匹がのびのび育ってくれれば。大事に育てるので安心してほしい」と話し、参加者から拍手が送られた。その後常連客との記念撮影が行われ、かこも別れを惜しむように撮影に応えていた。オープン当初からの常連客からは「もう会えないと思うと寂しい」「いつまでも元気で、今後は『家猫』として幸せな生活を送ってほしい」などの声が聞かれた。

 八木さんは「かこはものすごく人懐っこい猫で、店でも人見知りをしない。すごく寒がりなので、お客さまのひざに乗るのが好き。ほかの猫スタッフたちとの関係は『おつぼね』(笑)」と話す。「家ではより人懐っこくなるので、里親の方に愛され、毎日ひざで暖を取れる生活を送ってほしい。寂しい気持ちもあるが、年齢を重ねたかこには『家猫』として穏やかな日々を過ごしてほしい」とも。

 2007年12月にオープンした同店では現在、14匹の猫が遊び回る。店内には下から猫の肉球を鑑賞できる「肉球鑑賞 猫ロード」のほか、キャットタワーや「肉球大明神」なども設置する。

 営業時間は11時~22時。第3火曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース