花絵の展覧会「インフィオラータこうべ2011」が4月23日、神戸市内各所で開幕した。
「インフィオラータ」はイタリア語で「花を敷き詰める」という意味で、道路や広場をキャンバスに見立て、色とりどりのチューリップの花びらで絵を描くイベント。1997年に「阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の街を美しく彩りたい」という思いで初めて開催され、今年で14回目。現在では神戸の春の風物詩になっている。
今月23日・24日に開催されたのは三宮あじさい通り(神戸市中央区雲井通5)、元町穴門商店街(元町通1)、元町6丁目商店街(元町通6)、鈴蘭台駅前(北区)の4カ所。
同イベントに2004年から参加している「元町6丁目商店街」では、朝8時から同商店街関係者をはじめ、「元町6丁目婦人会」や地元住民ら30人が会場に集まり、約3時間かけて花絵を完成させた。使用した6色のチューリップ(島根産)は2万本、縁取り用の木のチップは400リットル。花絵1面は縦2.5メートル、横6メートルで、同商店街アーケードに描かれている神戸の風景と元町商店街マスコット「もとずきんちゃん」のデザイン2面が飾られた。
同商店街振興組合の片山泰造理事長は「今年は風が強く設営に苦労した」と話す。「昨年は商店街全体を7面の花絵で飾ったが、今年は東日本大震災のこともあり自粛した。来年は皆さんに楽しんでいただけるような工夫を凝らした作品を作りたい」とも。
この後、北神戸田園スポーツ公園(北区)や北野坂(山本通)、三井アウトレットパーク(垂水区)での開催も予定している。詳細はホームページで確認できる。5月1日まで。