福島県出身のアーティスト「猪苗代湖ズ」が東日本大震災の被災地復興支援活動の一環として作ったチャリティーソング「I love you & I need you ふくしま」の神戸版プロモーションビデオが6月30日、ユーチューブ上で公開された。
楽曲の最後のフレーズ「僕らは ふくしまが ふくしまが好き」を合唱する一般参加者ら
同曲は、福島県出身のアーティスト、松田晋二さん(THE BACK HORN)、山口隆さん(サンボマスター)、渡辺俊美さん(TOKYO No.1 SOUL SET)、クリエーターの箭内道彦さん(風とロック)が結成した「猪苗代湖ズ」が震災後に急きょレコーディングしたもの。プロモーションビデオは福島県民が歌うバージョンと各都道府県出身者47人が歌うバージョンの2種類があり、各界著名人も参加している。その後、同楽曲に感銘を受けた熊本県民が自らのブログで呼びかけて、PV「I love you & I need you ふくしま-勝手に熊本版」も作られ、いずれもユーチューブ上で配信されている。
今回、神戸版のPV制作が行われたのは、神戸市在住の幸内さんが「勝手に熊本版」を偶然見かけ感動したことがきっかけ。早速神戸のライブハウス「太陽と虎」(神戸市中央区旭通3)代表の松原裕さんをはじめ、坂野さん、黒田さんに声を掛け、「勝手に神戸版」制作プロジェクトが立ち上がった。
撮影場所は神戸の名所である南京町、神戸税関、メリケンパーク、北野町かいわいなど。阪神・淡路大震災の年に生まれた女子高生のほか、神戸フィルムオフィス代表・田中まこさん、シンガー・ソングライター・平松愛理さん、元大リーガー・マック鈴木さんなど、神戸にゆかりのある各界著名人も参加した。
東遊園地では一般市民がPV撮影に参加。急な告知にもかかわらず55人が集まった。参加者らは楽曲の最後のフレーズ「僕らは ふくしまが ふくしまが好き」を合唱した。
松原さんは「震災を経験した神戸人だからこそ被災地の皆さんの気持ちが少しでも分かる。神戸からの『共感』という思いが被災地の皆さんに伝われば」と話す。