ホテル北野プラザ六甲荘(神戸市中央区北野町1)で8月23日、地域を盛り上げるイベント「感謝祭(通称=「テクノ盆踊り」)」が行われた。
特設やぐら舞台で「神戸三宮音頭」を歌う児玉宝謹さんと村川大介さん
同イベントは、地域の住民へ日ごろの感謝の気持ちをこめて同ホテルが2年前から始め、昨年から神戸電子専門学校が加わり合同で行っている。
当日は、会場となった同ホテル正面玄関前と1階宴会場は近隣住民を中心に多くの来場者でにぎわった。玄関前広場に設けられた特設やぐら舞台では、県立神戸鈴蘭台高校(北区)による和太鼓演奏、「Smile Hula mama Studio」によるフラダンス、北野婦人会・春日野道婦人会による盆踊りなどが行われた。また、地元料理店による屋台が並ぶ「フードコーナー」を展開。県立農業高校(加古川市)により産地直送野菜の販売や「東日本応援!チャリティーフリーマーケット」も開催された。
今回の目玉は、同校デジタルサウンド分野で専任講師を務める村川大介さんが作曲し園田学園女子大学(尼崎市)の田辺眞人名誉教授が作詞した曲「神戸三宮音頭」。レコーディングには民謡指導家の児玉宝謹(よしのり)さんも参加した。同曲の歌詞は、中央区の名所や伝説が盛り込まれている。
「神戸三宮音頭」の初披露となった特設やぐら舞台には、児玉さん本人がゲストで登場。生歌の盆踊りで一気に盛り上がる。その後、「颯爽JAPAN」と同校学生によるダンスショーで、さらに会場は熱気に包まれた。
クライマックスは、今回のイベントのために編曲された「神戸三宮音頭」テクノバージョン。ロックバージョンからクラブバージョンへと曲調が変わり、次第に踊りの輪が大きくなる。最後にテクノバージョンが流れると神戸市のゴミ分別をアピールするゆるキャラ「ワケトン・トコトン・ワケニャン・ワケヘン」と兵庫県マスコットキャラ「はばタン」も輪に加わり、会場が笑顔に包まれた。
同校の福岡壯治校長は「今回、新しい試みとして『テクノボン』と称した盆踊りを開催した。このイベントがおしゃれな神戸の街にふさわしいものに成長していってほしい。(盆行事の一環として)念のこもった新たなムーブメントになれば」と最後に締めくくった。