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神戸・三宮に音楽博物館-古典ピアノ、オルゴールなど223点展示

メルモド・フレール社のディスク型オルゴール「ステラ・ミュージック・ボックス」(スイス、1899年)

メルモド・フレール社のディスク型オルゴール「ステラ・ミュージック・ボックス」(スイス、1899年)

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 神戸・三宮の「関西国際文化センター」(神戸市中央区浜辺通6)3階に4月28日、「民音音楽博物館 西日本館」(TEL 078-265-6595)がオープンした。運営は「民主音楽協会(略称=民音)」。

グラミー賞受賞者のハービー・ハンコックさんから寄贈されたスタインウェイ社のピアノ

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 30万点を超える音楽資料を収蔵し、東京都新宿区内に設置されている「民音音楽博物館」。この度、同館拡充を目指し、もう一つの展示施設として「国際都市・神戸」に開設することになったという。

 フロア面積約550平方メートルの展示スペースでは、民族楽器やチェンバロ、古典ピアノ、オルゴール、蓄音機などを公開。古典ピアノやオルゴールの実演も行う。民音の文化交流史や事業内容のパネル・映像展示も併設。土曜・日曜・祝日のみの開館だが、すでに5000人ほどが来館した。

 主な展示品は、メルモド・フレール社のディスク型オルゴール「ステラ・ミュージック・ボックス」(スイス、1899年)、ミシェル・ベルトランのオルゴール付きからくり人形「手紙を書くピエロ」(スイス、1988年)、ソーマー社の自動再演ピアノ「ウェルテ・ミニョン」(米、1930年)、絵画と彫刻が施された「ボローニャ・チェンバロ」(伊、1680年ごろ)、ビクター社のディスク式蓄音機「ビクトローラ VV.9型」(米、1921年)など。現在、オープニング記念として、グラミー賞受賞者の米ジャズ・ピアニストで作曲家のハービー・ハンコックさんから寄贈されたスタインウェイ社(ドイツ、1960年製)のピアノも展示している。

 同館スタッフは「展示をご覧いただくだけでなく、格調高い古典ピアノの生の音を聴いていただきたい。実際に音を出して皆さんに聴いていただくことで楽器も喜ぶ」と笑顔で話す。「当館には『民衆の手に音楽を取り戻したい』という思いが込められている。音楽に触れて元気になっていただければ」とも。

 土曜・日曜・祝日のみ開館。開館時間は10時~17時。入館無料。実演は毎時20分から約20分間(都合により変更になる場合あり)。

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