こうべ市民福祉交流センター(神戸市中央区磯上通3)1階で現在、「東日本大震災 学生ボランティア活動パネル展」が開催されている。
被災地で行った学生のボランティア活動について、実際の活動の様子をパネル写真約50枚で紹介する同展。市民に紹介することで、今後のボランティア活動について考えるきっかけ作りとし、震災を経験した神戸だからこそ行える継続的・持続的支援につなげる。
同展を主催する神戸市社会福祉協議会は、東日本大震災の被災者に対する支援を目的に、大学コンソーシアムひょうご神戸との共催で「被災地支援学生ボランティアバス」を運行。昨年の春・夏休み、今年の夏休みの3回にわたり、応急仮設住宅などに入居した被災者から震災の話を聞くなど心のケアを主に行った。
パネル写真では、ボランティアスタッフと被災者が共に料理や農作業をする様子を紹介。昨年、今年にかけて、ボランティアには、兵庫県下の大学生を中心に133人が参加。今年の夏休みに行った同ボランティアには、甲南大学の「JAZZ研究会」も参加し、各所で演奏を披露した。
神戸市社会福祉協議会ボランティア情報センター課長の松村吉隆さんは「東北の方々は『忘れられたくない』という思いを抱えている。パネル展を続けていくことで市民啓発をしていきたい」と話す。「学生がボランティアに参加したからか、年配の被災者の方は孫を見るような目で、作り直したアルバムを見せていただき、津波の様子を説明してくれた。作業をするだけでなく、こういったボランティアがあることを知ってほしい」とも。
開場時間は9時~21時(日曜・祝日は17時まで、最終日は15時まで)。10月25日まで。11月17日~29日には、甲南大学ギャルリー・パンセ(東灘区岡本8)でも開催予定。