大学生が企業に対して新しい人材採用案を提案する「KOBE ミライ・ノ・ソウゾウ PROJECT」本番プレゼンテーション~マッチングドラフト~が10月21日、デザイン・クリエイティブセンター神戸(神戸市中央区小野浜町1)で開催された。
同プロジェクトは、学生・企業双方にとってさまざまな問題を抱えている現在の就職活動を鑑み、神戸から既成概念を打ち破る新しい就活スタイルを発信することを目的に8月に発足。「未来をデザインしよう」を本年度のテーマとする神戸青年会議所が運営主体となり、神戸周辺の10大学から神戸の未来を担う大学生約40人が参加。「デザイン都市・神戸」の立役者の一人である星加ルリコさんを統括プロデューサーに迎え、計3回のワークショップを経てプレゼン当日まで企画を練ってきた。
プレゼン当日は、兵庫県に拠点を構える企業18社が審査員として参加し、経済から芸術まで多分野の学生で編成される8チームの人材採用案を採点。PCを用いた本格的なプレゼンから、寸劇を用いたユニークなものまで、若さとアイデアあふれる提案が続いた。プレゼン後には、企業が興味を持ったチームに札を上げることができ、各チームに対して多くの札が上がった。
参加企業の一つ、ファミリア(相生町1)海外業務課長の林良一さんは「熱い思いを持つ学生たちが多く、採用する企業側にとってもいい刺激になった」と話す。「中には、すぐにでも導入してみたいと思えるような提案もあり、ぜひ採用方法の見直しにもつなげていきたい」
神戸青年会議所「未来の基盤創造委員会」委員長の福岩忍さんは「神戸を『クリエーティブな思考をもつ若者が集まる街』にすることで、世界の中でオンリーワンの街にしたい。今回の試みは、そのための第一歩となれば」と期待を寄せる。「神戸は『人』にクローズアップした街が似合うのでは」とも。