神戸・元町商店街にある「ギャラリーMiyake」(神戸市中央区元町通3、TEL 078-332-2688)で12月6日、自然の木の実で作ったリースの展示販売会「里山からのおくりもの カントリーリース展」が始まった。
オーソドックスな直径20~30センチの円形リースなど常時約60点を展示
出展するのは、姫路市在住の伊藤恵美さんら女性6人で作るグループ「ちいさいおうち」。約30年間にわたり地元の子どもたちを貸し出し対象とする私設図書館「大塩にこにここども文庫」(姫路市)の運営に携わる傍ら、18年前からは自然の木の実を材料にリースを製作。フリーマーケットなどへ出展を続けてきた。
7年前からは神戸のギャラリーでもリース展を開催。伊藤さんは「都市部で暮らす人にも自然の木の実で作ったリースの魅力を知ってもらいたいと、クリスマス前の数日間限定で神戸に『進出』している」と話す。
リースの材料は地元の里山や海辺で自生するものを使い、一部はメンバー宅の庭先でも栽培。アケビやクズ、フジ、ヤマブドウなどのつる性植物で作る輪をベースに、マツやヒノキ、センダン、ノイバラ、ツバキ、コウヨウサン、モミジバフウなどの種や実、葉をあしらって作る。今年は、メンバーが八重山へ行った際に拾った珍しい木の実を使った作品も並べる。
今回は、オーソドックスな直径20~30センチの円形リースや同グループオリジナルのタペストリーなど300点弱を用意。会場には常時約60点を展示する。価格は300円~7,000円。「和室に合うものが欲しかったので縦長のタペストリータイプを考案した。この形だと柱などの省スペースでも飾れる」という。
「開場して2時間で、すでに40点ほどを購入いただいた。毎年最終日には20点ほどしか残らないので早めに足を運んで気に入ったものを見つけていただければ」と伊藤さん。「この作品がきっかけで、子どもたちに自然の木の実を身近に感じてほしい」とも。
開催時間は11時~18時(9日は17時まで)。今月9日まで。