神戸メリケンパーク内(神戸市中央区波止場町)と同パーク沖の海上で1月6日、神戸市消防出初め式が行われた。
今年は「市民とともにめざす、安全で安心なまち こうべ」をテーマに、消防職員・団員ら1230人が参加し、会場には消防車など58台、船舶10隻、消防ヘリ2機が集結。5000人の市民が来場した。
展示ブースでは、地震体験車「ゆれるん」による地震体験、自動体外式徐細動器(AED)の紹介をはじめ、神戸市航空機動隊、消防団、危機管理室などが活動内容を展示。子ども用消防士防火衣を着用し記念撮影ができるコーナーも設け、子どもたちを喜ばせた。
式典では、矢田立郎市長が「市民と共に災害に強い街神戸を目指したい」と式辞。井戸敏三県知事が「地域における防災力を発揮できるよう、先頭を走り続けてほしい。市民の安心・安全を守る活動を続けてほしい」と話した。
式典終了後に行われたアトラクションでは、消防音楽隊によるドリルパレードや子どもたちでつくる「未来っ子消防隊」が防火パレードなどを披露。市民による初期消化訓練や、消防団によるポンプ操作の実演、消防機関(救助隊・救急隊・航空機動隊)、医療機関、市民による多重衝突事故を想定した救急救助訓練が実施された。
最後は消防職員の和太鼓に合わせたポンプ隊・化学隊・消防艇・協力艇・消防団などによる放水演技を披露。一斉放水では「未来へ羽ばたく神戸をイメージする不死鳥」を表現し、式を締めくくった。