東遊園地公園(神戸市中央区加納町6)で1月17日早朝、神戸市民と神戸市の連携により「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催された。
17日で阪神・淡路大震災から18年を迎えるにあたり、犠牲者への慰霊と鎮魂、震災から生まれた「きずな・支えあう心」を次世代に語り継いでいくために開かれた同イベント。東遊園地グランドには縦18メートル、横30メートルの大きさで竹灯籠を「1.17」の形に並べ、当日5時ごろから「1.17希望の灯り」を分ともし参加者が中のろうそくに点灯。各地から集まった竹灯籠には「祈」「絆」「元気」「故郷」などさまざまなメッセージが書き込まれた。
震災が起こった5時46分には参加者全員による黙とうがささげられ、「慰霊と復興のモニュメント」周辺の献花所で遺族や市長らが追悼のあいさつと献花を行った。震災で弟を亡くしたという森祐理さんが「しあわせ運べるように」を歌った場面ではギャラリーからも合わせて口ずさむ歌声が聞かれた。
式典では遺族の女性が「あれから18年。忘れたい、でも忘れることも消し去ることもできない。まさか娘がはりの下敷きになって亡くなるなんて、たった10年と11カ月の命だった。全てが昨日のことのようです」と涙ながらに話した。神戸市の矢田立郎市長は「日頃から起こりうる災害に備え、安全安心で住みやすい街神戸を築いていかなければならない」と話した。
ろうそくの点灯、記帳、献花は、17日21時の終了時間まで受け付ける(献花用の花は会場で配布)。